テニスの王子様《短編》
□堪忍な…?
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最近、夢ばっかり見るんや。
ほんま、気持ち悪くなるくらいに、紗羅の夢ばっか。
「侑士ー!おはよー!」
「おはようさん」
心臓が飛び跳ねたかと思うくらい、ドクドクゆうてる。
それを悟られへんように、俺は全力でポーカーフェースを保つ。
「紗羅今日は早いんやな……。
紗羅がこんなに早い登校なんて、今日は雨が降るんとちゃうか?」
「失礼だなー。
今日はね、生徒会の集まりが朝からある日なの!」
……あー。
「それ、跡部にはよ会いたくてっちゅーことか?」
「うひゃぁ……っ!」
俺が指摘すると、図星なのか転びそうになってる紗羅。
ーーほんま、可愛いやっちゃな。
紗羅の顔が赤くなるまでに反応する男が、跡部しかおらんのが腹立つ話やわ……ほんま。