テニスの王子様《短編》
□赤鬼
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暑い日差しがジリジリと、俺の皮膚を刺激してくる。
「あっちぃ〜!
ぅあーっ……何でこんなに暑いんだよっ!」
夏休みももう中盤に入った今は、世間で言う真夏だ。
「なーんでこんな日に文化祭の準備なんかするんスか……」
自販機でジュースを買いながら、ついついボヤいてしまう。
こんなとこ、副部長にでも見られたらきっとー
「たるんどる!」
って言われるんだよなー……って……
「うわぁっ!
ちょ、ビックリさせないでくださいよ副部長!」
俺の真後ろにいやがったぜ副部長!
「こんな所で文化祭の準備をサボっているのか?赤也」
「人聞き悪いっスよ……
ただの休憩ですって」
ほんとはクラスの準備から抜け出してきたんだよなー。
だってめんどくせぇし……。
そんなこと、目の前の副部長に言ったら「歯を食いしばれ!赤也!」とか言われるに決まってんだけどよー。