テニスの王子様《短編》
□プリンに毒なんて入れたっけ？
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ーーよし決めた！
今日はプリンを作ろう！
甘いカラメルがかかった、新鮮な卵を使ったプリン。
上にホイップした生クリームを乗せて、可愛い形に切った果物をのっけるのもステキかも……！
ワクワクしながらプリンをつくっているのは、あっという間だった。
「あれぇ……？
男子テニス部、もう引き上げちゃうの〜？」
「今日はミーティングとかじゃん？
あーあー、テニス部見れないなら帰ろーっと」
窓の外を見て騒いでいたコたちが、次々と引き上げていく。
「……あ、ねぇ！
そこの子！戸締りよろしくねー」
みんな、勝手な事を言って帰ってしまう。
調理部のくせに
何の調理もしないで
……調理部は、男子テニス部を眺めるのが活動の部活じゃない！！！
なんだか、悔しくて悔しくて。
いつの間にか、家庭科室で一人になってしまった私は、黙々とプリンを焼き上げた。
＊＊＊＊＊＊
「できたぁっ！！」
それからしばらくして、プリンは綺麗に焼き上がった。
うん、見た目も匂いも合格！
外を見ると、もう真っ暗だ。
「いけない……
戸締りして帰らなきゃ……」
夜の学校って、何か出そうで怖い…。
ガラガラガラガラ！
「………っきゃぁっ！」
突然、家庭科室の扉が開いた。
あまりの突然の出来事に、思わず叫んでしまう。
「わりぃ、驚かせた？」
そこにいたのはー……