DB短編

□側にいますよ
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今日もとてもいい天気ですねぇ…
ビルス様も先程お目覚めになりましたし…
さて…何をしましょうか。


「ふわぁ〜。おはよう、ウイス」

「おはようございます、ビルス様。
顔は洗いましたか?」

「んぁ?あぁ…まだだ…」

「ならば直ぐに…」

『ビルス様ー!ウイス様ー!』

「おや、名無しさん。あなたも起きたのですか?」

「おはよ〜」


息を切らせて二人の前まで走ってきた彼女は、にっこりと笑った。


『今日はいい夢見ました!』

「それは良かったですねぇ」

「僕は爆睡だよ。」

「名無しさん。あなたも顔を洗いましたか?」

『…あっ!』


二人して呆れましたねぇ…。
ビルス様はともかく、名無しさんまで…。


「とりあえず、お二人共は洗ってきてください。」

『はぁ〜い!』

「はいはい。」



(バシャバシャ)


『ねぇ、ビルス様。』

「なんだい?」

『今日は何して遊ぶ?』


ビルスと名無しさんは暇な時は二人で遊んでいた。


「ん〜。退屈だから、どっかの星でも破壊するかい?」

『やめようよ!ウイス様にまた怒られるよ?』


二人はウイスが怒るところを想像して冷や汗を流す。


「じゃあどうする?」

『ん〜。あ!じゃあさ…』



その頃ウイスは、部屋で読書していた。
あの二人は今から遊ぶでしょうし…
私も今日はゆっくり…

((ガッシャーン!!!!))


…できないようですねぇ。
ウイスがゆっくり読書しようとしていたが、外から聞こえた大きな破壊音に頭を痛めた。
あれほど物を壊すなと言いましたのに、あの二人は…。
部屋の外から二人の大声が聞こえた。


「いい加減捕まりなよ」

『ビルス様!飛ぶのは無しでしょ!?』

「君が大人しくしないから…」

『鬼ごっこで待つバカはいませんっ!』


…なるほど。鬼ごっこをしていたのですね。
ですが…。


(ガッシャーン!)

『ちょっと!窓壊したらダメじゃん!』

「知らないね」

『ぎゃぁー!!!』

「静かにしなさい!!!!!!」


ウイスが怒ってドアを開けた。
ちょうどウイスの部屋の前にいた二人は、ビルスが名無しさんを捕まえる瞬間で、ウイスの顔を見ていた。
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