DB短編
□私のあなたの距離(番外編)
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〜疑問に思った〜
ちょっとした(?)事件があったが、その後は何事もなく平和に暮らしていた。
「そういえば…聞いてもいいですか?」
『何ですか、ウイス様。』
ウイスの部屋でティータイムを堪能していた二人。
ふと、ウイスが名無しさんに聞いた。
「あなたは物心がついた時から一人だったと。」
『はい。』
「(あの記憶からいくと…赤ん坊の時に他の星に移された。)
あなたは言葉はどこで覚えたんです?」
一人だったというが、なら「言葉」はどうやって知ったのか…
ウイスにはそれが不思議に思った。
『あぁ、あれですか?
私の家にロ○ットがいましたから。』
「ロボッ○!!?」
『家事はあまりできなかったですが、言葉や文字を教えてもらいました。』
「そ…それはいつから?」
『物心ついた時から…』
「(名無しさんの祖父は…いろいろ準備していたんですねぇ)」
可哀想な少女という物語が音を立てて崩れていった。
ってかロ○ットって…
ロボッ○って…!!!
『どうしたんですか?』
「いえ…何も…」
暫く放心状態でティーカップを持つウイス。
名無しさんは頭に疑問符を浮かべたまま紅茶を堪能していた。