DB短編

□私のあなたの距離(番外編)
1ページ/5ページ


〜疑問に思った〜


ちょっとした(?)事件があったが、その後は何事もなく平和に暮らしていた。


「そういえば…聞いてもいいですか?」

『何ですか、ウイス様。』


ウイスの部屋でティータイムを堪能していた二人。
ふと、ウイスが名無しさんに聞いた。


「あなたは物心がついた時から一人だったと。」

『はい。』

「(あの記憶からいくと…赤ん坊の時に他の星に移された。)
あなたは言葉はどこで覚えたんです?」


一人だったというが、なら「言葉」はどうやって知ったのか…
ウイスにはそれが不思議に思った。


『あぁ、あれですか?
私の家にロ○ットがいましたから。』

「ロボッ○!!?」

『家事はあまりできなかったですが、言葉や文字を教えてもらいました。』

「そ…それはいつから?」

『物心ついた時から…』

「(名無しさんの祖父は…いろいろ準備していたんですねぇ)」


可哀想な少女という物語が音を立てて崩れていった。

ってかロ○ットって…
ロボッ○って…!!!


『どうしたんですか?』

「いえ…何も…」


暫く放心状態でティーカップを持つウイス。
名無しさんは頭に疑問符を浮かべたまま紅茶を堪能していた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ