DB短編

□かなわない
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翌日…


『(ウイス様、ウイス様、ウイス様…)』


名無しさんはウイスを探してあちこちうろうろしていた。


『(ウイス様、ウイス様…
!!いた!!)』


ウイスは湖の近くに立ち、湖を見ていた。

これはチャンス!
と思い、名無しさんはダッシュでウイスに向かい…


『ウイス様…!』


タック…ルをしようとしたが、普通に避けられた。


『(しまった!この作戦は一度やったわ!)』


と頭の中で思ってたら…


「名無しさん!危ない!!」

『…へ?』


そういえばウイスはどこに立っていただろうか…
湖の近くだったなぁ…
ウイス様の後ろから突進して避けられて…
私の今目の前にあるのは…


『……湖!!!!?』


気づいた時には既に遅し。
名無しさんの視界にはだんだんと近くなる湖が…


『嫌あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』

((バッシャァン!!))


哀れかな…無情にも名無しさんは湖にダイブ。


『…ぶはっ!!』

「本当にあなたは…最近どうしたんです?いったい何がしたいんですか?」


呆れ顔で手を伸ばしてきた。
名無しさんはその手を取って、仕方なく言った。


『…ウイス様っていつも完璧でしょう?
でも、そんなウイス様にだってどこか弱点があるんじゃないかって…
それを知りたくて…』


俯く名無しさんの頭にウイスは優しくポンと手を置いた。


「私が完璧なんてあるはずがないでしょう?
弱いところだってちゃんとあります。」

『そうなんですか?』

「とりあえず…
その濡れた状態を何とかしましょう。」


そう言ってウイスと名無しさんは名無しさんの部屋に移動した。
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