DB短編
□最強兄妹
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「どうしたんだい?
さっきから僕の攻撃を受け流すだけじゃないか。」
『これからですよ!』
ウイスはこの二人をよく観察してた。
「(ビルス様は最初本気にされていませんでしたが、今はとても楽しんでいらっしゃいますねぇ…。
名無しさんもビルス様の攻撃の隙を伺っていますしねぇ。)」
我が妹ながら将来が楽しみですねぇ。なんて思うウイスは兄バカなのだろうか…。
名無しさんはビルス様と距離を取り、湖の上に移動してきた。
『いっきますよぉ〜!!』
掛け声と共に名無しさんは杖を出した。
兄、ウイスの杖は先端に丸いものが浮いているような形だが、妹の名無しさんの杖の先端は三日月形のものが浮いていた。
『そぉ〜っれ!!!』
名無しさんが杖を一振りすると、湖の水が波を打ち、巨大な津波となってビルスに向かっていく。
「甘いね。」
それをビルスは回し蹴りで波を横に割る。
『それっそれっ!!』
名無しさんは連続で津波を起こす。
ビルスはそれをいとも簡単に割ってゆく。
『よっと…!!』
名無しさんは津波の後に強風を起こした。それは合わさって暴風雨となり、ビルスを襲う。
ビルスは面倒くさそうにそれらを縦に割った。
「君の本気はそれだけかい?」
『まだまだっ!!』
名無しさんは杖をしまいそのままビルスに殴りかかる。ビルスはそれを片手で受け止めた。