DB短編
□(祝)100人突破記念
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ゆったりした日、一つのテーブルに向かい合わせで紅茶を楽しむ2つの影。
「…という感じですよ。」
『へぇ〜「チキュウ」とはとても面白そうです!』
「あなたも今度連れて行って差し上げますよ。」
『ありがとうございます!』
二人で笑い合う和やかな時間。
ウイスの向かいにいる女性は名無しさん。
実はウイスと名無しさんは恋人同士通しだ。
だからよく二人で遊ぶこともあるし、こうしてティータイムすることもある。
とても幸せな日々なのだが、名無しさんには一つだけ悩みがあった。
それはウイスと進展しないこと。
今までは手や腕を組んだり抱き合ったり、キスまでした。
けれど、どうしてもそこから先が進展しない。
別に名無しさん自信求めているわけではないが、なんとなく寂しいというか…。
とりあえず、名無しさんには歯がゆく感じた。
『ウイス様…』
「何でしょう?」
…かと言って自分から求めるのも、幻滅させてしまうのではないかと思い言えなかった。
『いえ、ただ呼んでみただけです。』
「そうですか。」
クスクスと笑うウイスにつられ、名無しさんも笑う。
名無しさんもウイスもこんな時間が大好きだった。