壊れた本の一冊目。
□壊れた本の四ページ目。
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コムイ「いやー…本当にそっくりだね、君達。」
貴女「そりゃ…2歳も離れている姉弟ですからね。」
リナリー「え、じゃあアレン君は何歳…?」
アレン「16歳ですよ。丁度…姉さんは18歳ですね。」
貴女「はい、18歳になりましたよ。」
リナリー「へー!初めて会った時は二十歳かと思ったけど…実際は違うのね。」
貴女「実際聞いてみないと解らない物ですよ。」
アレン「そうですよね…ていうかそれ口癖ですよね。」
貴女「当たり前の事を何回も言っていれば口癖にもなりますよ。」
アレン「あはは…。」
貴女「あ…っと、アレンはこれからイノセンスについて検査しないといけないんですよね。」
アレン「そうなんですか?」
コムイ「うん、まずはイノセンスを知らないとね。」
早速、イノセンスのシンクロ率を測ろうと思ったのかコムイは立ち上がり、部屋の扉の前へと移動した。それに続けてアレイスも動き、アレンの手を引いた。
アレン「に…兄さん…。」
貴女「―久しぶりですね、こうして手を繋ぐのは…。」
アレン「は、はい!」
そして、仲良く話している二人の間にリナリーが割入ってくる。
リナリー「本当に仲が良いのね、羨ましいなぁ。」
コムイ「仲がいいのは良いけれど…ほら、さっさと行こう。」