HUNTER×HUNTER

□episode2
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「瑠奈!瑠奈!!」

「ん…、かみ…や?」

瑠奈は起き上がり神谷を見た。

「良かった…気がついて」

神谷はほっと息をついて瑠奈に諸々の状態を説明する。

どうやら此処はザバン市らしい。

そしてハンター試験はまだ一週間も先だと言う。

「とりあえず、さ、私の基礎体力はどんなものなのかしら」

「向こうの世界でも申し分ないくらいだったからこっちの世界では更に申し分ないよ、んー、イルミって言ってわかるかい?あれと同じくらいの基礎体力だと思うよ、力量も」

「え、えええ、あたしなんかがそんなに強くていいの?!」

瑠奈は驚いて目をぱちくりさせる。

「もともとそうなる予定だったから良いと思うよ?」

神谷はにこにこ笑う。

「そうなんだ…はは」

瑠奈は軽く笑い真面目な顔になる。

「ねえ、あたし、念使えるの?」

瑠奈が真面目に神谷を見る。

「使えるよ!」

神谷はにこっと笑う。

「どんな?」

「やってごらん?」

言われた通り念を土壇場で発動させた瑠奈。

「あっはっは!自力で念を出した子、君が初めてだよ!」

神谷は笑ながら瑠奈の頭をぽんぽんする。

「え?!嘘ついたの?!」

「嘘じゃないよ、君は特質系で緋色の目になるとどの系統も100%に使えるようになるんだ、能力もちゃんとあるよ、真似っこ能力、これは他人の能力を真似する能力、真似た能力は一生使えるよ!それから、癒しの十字架、これは傷治すやつね、あとは瞬間移動かな!」

「へぇ…あたしってもしかして最強キャラなんじゃないの…?」

瑠奈はぽりぽりと頭をかく。

「まあね(笑)」

神谷はにこにこ瑠奈を見る。

「さーて、念の特訓でもして一週間すごそう!神谷!」

瑠奈は明るく笑うと神谷の手を引き歩き出した。
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