HUNTER×HUNTER

□episode5
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飛行船がゆっくりスピードを落としていった。

「瑠奈、着いたみたいだよ♦」

「なんであなたが私の隣にいるのよ」

瑠奈が溜め息をつきながら降りる用意をする。

「なんとなく♥」

「なんとなくって…神谷に睨まれても知らないわよ」

「本当にね」

何処からか神谷が現れた。

「神谷!」

瑠奈は嬉しそうに神谷に近寄る。

「まったく、飛行船の中探し回っても見つけられないし何処に居たの?」

神谷は盛大に溜め息をつくと瑠奈の頭を小突く。

「痛いなぁ、ちょーっと隠れてただけなのに」

「ちょっとどころじゃないだろ♦念まで使って隠れてたんだから♠」

ヒソカの告げ口により神谷にこっぴどく怒られた瑠奈は膨れっ面をして拗ねる。

「あんたが余計なこと言うから怒られたじゃない!」

瑠奈はヒソカに平手打ちをお見舞い。

それを見た周りの人達がどよめく。

「痛いじゃないか♦」

「痛いとか思ってないでしょ!」

瑠奈はそれだけ言うとヒソカから離れるため歩き出す。

「どこへ行くんだい?」

「決まってるでしょ!降りるのよ!」

「出口はこっちだよ♦」

ヒソカが出口を指差すと瑠奈の顔が真っ赤になる。

「うるさいな!」

瑠奈はズカズカとヒソカの横を通りすぎて出口へ向かう。

「おっちょこちょいだな♥」

ヒソカはクククと笑うと出口へ向かった。

「うるさい!」

瑠奈達が外へ出るともう半数の人達が降りていた。

「えー、皆さん揃ったのでご説明致します」

次は何だろうと周りがどよめく。

「ここはトリックタワーと呼ばれる塔のてっぺんです、ここが三次試験のスタート地点になります、さて試験内容ですが、試験官の伝言です、生きて下まで降りてくること、制限時間は72時間」

「72時間って普通に考えても長いよね」

瑠奈が文句を言うと神谷がクスクス笑う。

「それではスタート!頑張って下さいね」


第三次試験参加人数42名。
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