HUNTER×HUNTER

□episode9
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アレからちょうど1週間後。
瑠奈はまたきらびやかな着物をキキョウから貰った。
瑠奈好みの柄だったのでお言葉に甘えて頂いていた。
その時、瑠奈の携帯に着信がかかってきた。
登録してない番号からだ。
不審に思い少々ビビりながら電話に出た。

『もしもし…?』

「ああ私だ」

『クラピカか…知らない番号だったからビックリしたよ』

「今からゼブロさんの家へ来られるか?」

『うん、行けるよ30分くらい待ってて今すぐ行くから』

「助かる、では待っている」

電話を切るとそそくさと準備をして窓から出ようとしたらイルミに止められた。

『ん?ああ、ちょっと呼ばれたから行ってくるね』

「遅くならないようにね」

『はーい』

そう返事をすると瑠奈は窓から飛び降りた。
そして勢い良く走る。

『着物なのに走りやすいのよねぇ、さすがゾルディック家特注の着物ね』

そんなこんなで使用人の家へ到着した。

一応ノックをして入った。

『もしもーし、誰かいませんかー』

誰も返事をしない。
おかしい。
確かに呼ばれたが呼んどいて居ないとはどうゆうことだ。

『呼びつけたくせに居ないってなによ』

瑠奈は内心ムスッとした。
その時、銃声が鳴り響く。

『銃声…?』

外へ出て高い木の上に上りあたりを見回すとゴンが崖の間の木に引っかかっている。
その崖の上にはミケ。
どうやら腕試しと称してレオリオが侵入者用の出入り口を壊して中に入ってしまったらしい。
すっかり忘れていたが瑠奈はアニメで見た光景だなぁと思っていた。

『んな呑気なこと考えてる場合か!ミケを惹きつけなきゃ!』

しかしミケを手懐けられるのはゾルディック家の人達のみ。
瑠奈は一か八かで指笛を鳴らした。
するとミケがピクリと反応して崖の上から去った。
程なくしてミケは瑠奈の元へ来た。

『ごめんねーミケ、いきなり呼んで、アイツ等は私が懲らしめておくからミケは巣にお帰り?』

ポンポンとミケの頭を撫でるとミケは巣に帰っていった。

『何やってんのよ馬鹿タレ、もう少しでミケに食われそうになってたじゃない』

「瑠奈!どうやってあのミケを?」

『ただ指笛で呼んだだけよ、で、私を呼び出した用事ってなに?クラピカ』

「ああ、それは…」

「クラピカー!」

ゴンが走ってこちらへ向かってきた。

「ゴン!怪我はないか?」

「なんとかね!… 瑠奈さん、なんでここに居るの?」

「ゴン…ミケを退けてくれたのは瑠奈だぞ」

「ミケってゾルディック家の人の言うことしか聞かないんでしょ?なんで瑠奈さんの言う事をミケが聞くの?」

『才能があるのかもーなんちゃって』

瑠奈は苦笑いを浮かべる。

『それにしてもアンタたち本当に馬鹿ね、もう少しでミケの腹の中だったのよ!無茶も大概にしなさい』

レオリオとゴンに瑠奈はこっぴどく説教した。
瑠奈の説教が聞いたのか二人共心なしかシュンとして見えた。
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