HUNTER×HUNTER
□episode10
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瑠奈とイルミはゾルディック家専用の飛行船に乗り込み飛び立った。
『どれくらいで着く?』
「30分くらいだよ」
『あら、結構遠いのね…イルミが地図を念入りに書ければ瞬間移動出来たんだけどねぇ…』
「…悪かったね」
イルミは少しムスッとした。
『あはは、大丈夫大丈夫!ゆっくりしたいもん、あーなんかお腹空いてきた気がするなぁ…』
「今回のターゲットでも食べれば?」
『美味しくないと嫌じゃない?まあ人間の食事程不味いものはないけど、私喰種にとっては』
「どんな味するの?」
『…サンドウィッチなんかは粘土とか無味無臭のスポンジ食べてるみたいな感覚』
「うわぁ、不味そう」
『でしょ?そう言えばキキョウさんには私がご飯食べない事なんて言ってるの?』
「瑠奈が話してくれた通りに説明しただけだよ?」
『それって私が喰種だって言ったってこと?』
瑠奈の顔は引きつる。
「うん、そしたら…まあ!これからお見合い相手の死体が出た場合処理してもらおうかしら!…なんて言ってたよ」
さすがゾルディック家。
感覚ズレてる。
それよりもなによりもイルミの真顔のキキョウのモノマネは狂気の沙汰。
『真顔でキキョウさんの真似しないでよ…なんか怖いわよ』
「ありのままを伝えただけだよー」
『うん、それが怖いわよ、普通喰種なんて言葉聞き慣れない筈なのにその適応力はなんなのかしら…』
「母さんだからじゃない?」
『そうゆうことにしときましょ…』
瑠奈は溜息をついて寝転ぶ。
「俺も少し仮眠取ろうかな」
そう言って目を閉じて3秒後、イルミは寝た。
『早…』
瑠奈はクスクス笑うとイルミの側に行ってイルミの膝に寝転ぶ。
『どんな仕事かなぁ?まぁどんな仕事でも完璧にこなしてみせるわ』