HUNTER×HUNTER

□episode12
1ページ/11ページ

瞬間移動で試しの門まで来た瑠奈は観光客がいない事を確認すると中へ入った。
少しゆっくり行くと執事達の家が見えてきた。
いつも素通りしていたがなんか足が止まった。
執事の家の前にカナリアが立っていた。
その目の前には大柄な男達。
きっと試しの門を超えてきたのだろう、ミケが来ていない。

『貴方達なにしてるの?』

「何って見て分からねぇか?本邸の場所聞いてんだよ」

『聞いてどうする気?』

「俺はブラックリストハンターだ」

それを聞くと瑠奈は興味なさげに忠告した。

『その子、強いから辞めといたほうが良いわよ、前に貴方達みたいな輩が子分連れてやって来たんだけどその子一人で片付けたのよ、貴方じゃ負けるわよ』

瑠奈はニッコリ笑う。

「俺はゾルディック家を潰しに来た!こんな子供に負けるはずがねぇ!」

『貴方、ハンターと言ってもまだ最終試験終わってないハンターよね?念が使えないハンターは新人も同然よ』

「念の修行はしている!」

『でも出来ないんでしょ?』

瑠奈は挑発的になる。
いつもの悪い癖だ。

「うるせぇ!お前は何しに来た!」

『…お食事に誘われてるの、鮮度の良い肉が入ったって聞いたから』

「お食事だぁ?なんならその食事は無くなるぜ、俺が倒しに来たからな」

『貴方じゃ本邸まで辿り着くのは無理だわ…辞めたほうが良い』

案の定男が飛び掛ってきた。
飛び込んできた男の肩を思いっきり噛みちぎった瑠奈。

『あら、まずいわ』

「いてぇええ!」

『うるさいわね、それくらいで』

男の肉を飲み込むと瑠奈は食欲に飲まれる感覚を覚えた。
ヤバイと思った瑠奈はそこから本邸の方角へ走り去った。
無我夢中で走って本邸まで着いた瑠奈。

『お腹空いて…ダメだ…』

そこで瑠奈は力尽きた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ