HUNTER×HUNTER

□episode15
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瞬間移動して着いた場所はくじら島だった。

『…また?』

瑠奈は溜息をついて円をした。
そんなに遠くではなかった為歩き出した。
ちょっとしてから港が見えてきたので円を辞めて港の市場を見て回った。

「お嬢さん、あん時の…!」

瑠奈はその声に聞き覚えも顔も覚えてなかったので首を傾げた。

『…私の事ご存知なんてすか?』

「ゾルディック家の奴だろ!」

『…ゾルディック家に嫁いだだけですよ』

市場がざわつき始めた。
瑠奈は溜息をついて口を開く。

『私はジンに雇われてここまで来たのだけれど…?』

「ジンってゴンの親父のジンの事か?」

『そうですよ』

「ジン…殺し屋になんの用なんだ!」

『息子の世話をして欲しいと依頼があったので、決してジンが人を殺してなんて頼んでないですよ?』

瑠奈は貼り付けた笑顔で答える。
この笑い方を身に付けたのは殺し屋を始めてすぐの時だった。
こうしていれば罪悪感に駆られる事がないからだ。

「ジンならとっくにこの島から出てってもう何十年と帰ってきてないんだぞ?」

『んー…おかしいなぁ…この地図見て分かります?ジンが電話でここに居るから来て欲しいって頼まれたんですが、ここですよね?この地形って』

「んーどれどれ?ああ本当だ、ここの地形だよ」

『まあ気長に探しますね、さようなら』

「お嬢ちゃん!ほら!」

男の人が自分の店のリンゴを2つ瑠奈に投げ渡した。

『…良いんですか?』

「ジンの知り合いとなっちゃ話は別だ!ジンによろしく頼むよ!」

『はい、任せてください』

瑠奈はニッコリ笑ってその場から去る。
しばらく歩いて着いた場所は森のような所だった。

『なんで森に居るのよ…』

瑠奈はブツブツ文句を言っていたがジンの気配がしたのですぐに絶で自分の気配を引っ込める。
そしてジンの背後を取った。

『ジン!』

「うわ!ビックリさせんなよ!」

『ごめんごめん、これ市場のおじさんがくれたリンゴよ、あげる』

瑠奈はリンゴを2つジンに渡した。

「おう!ありがとな!んで、コレだよコレ、ジョイステのゲームなんだが出来るか?」

『私ゲームやったこと無いんだよね、どんなゲームなの?』

「カード集めするゲームだよ!まあ下手すりゃ死ぬかもしれないゲームだがな」

ジンはそう言って瑠奈にジョイステ事手渡した。

『ゴン達はまだ持ってないみたいだからタイミング見計らって入るね』

「そのゲームは現実世界の何処かにある島に飛んでプレイするから大怪我したら死ぬ可能性だってあるんだぞ?」

『私、怪我しても死なないから』

瑠奈は少し悲しそうな顔をして笑った。

「無事に帰ってこいよ!」

『分かった!じゃあね!』

そう言って瑠奈は消えた。
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