HUNTER×HUNTER

□episode16
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瑠奈は瞬間移動で試しの門の前まで帰ってきた。
試しの門を通りまた瞬間移動でイルミの部屋へ移動する。
夕飯の時間だったのでイルミは不在。
瑠奈は溜息をついてシャワールームへ向かい着物を脱いでシャワーに当たる。

『しかし間近で見るとホントにウボーギンは強いわね、バズーカが効かないってどうなのよ、硬すぎでしょ』

瑠奈は文句を言いながら髪を洗い体を洗い流してシャワーを止める。
シャワーから出て髪を乾かし服を着る。
そしてソファーの上に寝っ転がる。

『…ダメだ、色々ありすぎて眠くなってきた』

瑠奈はそのまま寝てしまった。
イルミが部屋に戻ると瑠奈の気配を感じてソファーを覗くと瑠奈が眠っていた。

「おかえり、瑠奈」

『ん…?ひゃっ!』

瑠奈はビックリして飛び起きた。

「そんなに驚く?旦那の顔見て」

『近かったからビックリしただけよ…』

「おかえり」

『ただいま』

「…明日なんか予定ある?」

『明日はオフだよ』

「じゃあ今から特訓しようか」

瑠奈は耳を疑う。
疲れて帰ってきて驚かされていきなり特訓だと言い出す自分の旦那。
もう少し労ってくれと心の中で思いつつもまあ良いかと流した。

『もしかしてお酒の特訓…?』

「そうだよ?」

『今から…?』

「うん」

『何時だか知ってる…?』

「ほら、執事たちに色々持ってこさせるから机の上片して」

『はーい…』

瑠奈は溜息をついて机の上を片し始めた。
イルミはヒソカにどれだけ飲んだか聞いていたので今回は加減するつもりだった。
程なくして執事達はお酒が色々乗ったワゴンを持ってきた。

「そこら辺に置いておいていいから、もう下がって」

執事達は一礼をし部屋から出て行った。

『うわぁ…いっぱいだねぇ…』

瑠奈の顔は引きつる。

「飲めないお酒とか嫌いな味とかある?」

『ビールは飲みたくない!あれ苦い!嫌だ!』

「分かったよ」

イルミは少し苦笑しつつビールは自分にと後は適当に瑠奈用のカクテルとシャンパンやらなんやら机の上に並べた。

『いっぱい…だね…』

「まずは酔ったら寝ないことから始めようか」

『…ヒソカから聞いたのね』

「瑠奈になんかあったら逐一報告しろって伝えといたからね」

イルミは瑠奈のグラスにカクテルを注ぐ。

「じゃあ乾杯」

『か、乾杯』

瑠奈は少し躊躇いつつ一口飲んだ。

『あ、これ美味しい』

瑠奈は注がれるお酒を次から次へと飲み干すが次から次へと注がれるのでキリがない。

『イルミー…眠いよー…』

「まだオレ全然だよ?」

『なんでみんな強いのよーぉ…』

瑠奈がイルミの膝に倒れこむ。

「ちょっと、瑠奈、寝たらまた明日やる事になるよ?」

『イルミのケチー…』

瑠奈は大人しくなってしまった。
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