HUNTER×HUNTER
□episode17
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瑠奈は少し早めに着いてしまったかと思い携帯を取り出した。
メールが2件。
1件はヒソカから「今日団長と戦うかも♥」と入っていた。
2件目はイルミから「遅くなりそうだから寝てても良いよ」とのこと。
瑠奈はイルミに私にもたった今依頼が入ったから帰る時間イルミより遅いかちょっと早いかだから気にしないでと送っておいた。
ヒソカにはあら?そうなの?楽しんでね〜なんて送ったが残念、クロロとは戦えませんと思って携帯をしまいクラピカ達の到着を待った。
程なくしてからクラピカ達が到着する。
鎖でグルグルになったクロロを見て瑠奈はやれやれとクロロを見た。
「久しぶりだな、瑠奈」
『久しぶりですね、クロロさん』
「やはり知り合いだったか」
『なんの事です?』
「瑠奈は私が鎖使いだと知らなかった、教えてないからな」
クラピカが口を挟む。
『そうゆう事です、クラピカとは知り合いでしたけど彼が鎖使いなのは今初めて知りましたよ』
貼り付けた笑顔でそう答える瑠奈。
「ふん、どうだかな」
『異様に私を警戒しますね?』
「まだ信じている訳じゃない、一緒に酒を酌み交わした仲だが信じきった訳じゃない」
『…まあ私の事はどう思ってくれても構いませんよ』
クラピカとクロロ、センリツ、瑠奈は飛行船に入った。
程なくしてパクノダも着いた。
「確認する、旅団員パクノダ本人だな?」
「もちろん」
クラピカはセンリツを見る。
「本当よ」
「お前達2人にそれぞれ2つ条件を出す、それを厳守すればお前たちの団長は解放する」
『本気なのね…』
瑠奈は小さく呟いた。
「まずはお前達のリーダーへの条件、1つ今後念能力の使用を一切禁じる、2つ…今後旅団員との一切の接触を絶つこと!」
瑠奈はその様子を眺める。
「この2つが条件、そしてそれを守らせるための律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)を団長に刺す、それでOKか否かお前が決めろパクノダ」
「OKよ」
クラピカはクロロに刺した。
「次はお前だ、パクノダ、1つ今夜0時までにゴンとキルアを小細工無しで無事に快跑すること!受け渡しの方法は後で説明する、2つ、私の事について一切の情報を漏らさぬこと!異存がなければお前にも鎖を刺す」
「OKよ」
クラピカは人質交換の方法を話し始める。
瑠奈はセンリツに目が行く。
「こんばんは」
『こんばんは、貴方クラピカの仕事仲間さん?』
「ええ、そうよ」
『私、瑠奈です、瑠奈=ゾルディックです』
「ゾルディックって…ゾルディック家?」
『はい、そうです』
瑠奈は貼り付けた笑顔で答える。
「貴方…人間…よね?」
『…一応そのつもりですよ』
ニッコリ笑うとセンリツは何も言ってこなくなった。