HUNTER×HUNTER
□episode2
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「ところで神谷、もしかして、一文無しってわけじゃないよね?」
瑠奈は神谷を見る。
「まさか!ちゃんと1億は用意してあるよ」
神谷の驚愕発言に瑠奈は腰を抜かした。
「いっ、いちおくぅ?!」
「家も買わなきゃならないし、家具なんかも揃えなきゃならないし洋服だってずっとそれ着てる訳にいかないよね?それに調理器具だのなんだのって買うよね、あとはー…とにかく、足りないくらいだと思うけどなぁ」
神谷がうーんと唸る。
「神谷ってもしかしておぼっちゃま…?」
「まさか!ちゃんと僕が働いたお金だよ」
神谷はへらへら笑う。
「そんな!働いたお金なんて受け取れないよ!!1億だなんて!そんなの一生かかっても返せないわ!!」
瑠奈は神谷をぽかぽか殴る。
「1億なんて1日で稼げるのに…」
神谷はボソッと呟く。
「神谷、仕事なにしてるの?」
「僕は闇の世界の住人だよ、殺し屋なんだ」
「か、神谷が殺し屋…」
「僕が怖くなった?」
黒く微笑む神谷は一段と妖艶だった。
「ねぇ、それって、私にも出来る?」
瑠奈は神谷の言葉を無視し神谷に尋ねる。
「無視か…!もちろん瑠奈にもできるよ」
神谷ははぁとため息をつく。
「そうと決まれば電脳ページめくりに行こう、早速ホームページ作るのよ!」
「その前に携帯買わないと!二台あった方が便利だよ、仕事とプライベートで」
「神谷頭いい!早速行こう!」
瑠奈は張り切って神谷の手を引き携帯ショップへ向かった。