HUNTER×HUNTER

□episode8
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無事列車に乗った瑠奈達はそれぞれ席に座る。

ぼーっと外を眺めている瑠奈にクラピカが話し掛ける。

「瑠奈…何故暗殺業を選んだんだ…?」

『…唐突ね、私なりに考えた結果よ…緋の目を見つける為にはそれなりにお金持ちと関わる必要がある…だからよ』

「瑠奈も仲間の目を取り戻したいと思っていたのか…」

クラピカはそれっきり黙りこんだ。

暫くするとゴンが口を開く。

「瑠奈さんは誰に仕事を頼まれたの?」

『…知る必要ある?』

「オレも知りてぇな、クラピカから聞いたぜ、暗殺業してると、キルアの家も暗殺業だ、何で暗殺業同士なのに依頼が入る」

レオリオは瑠奈を見つめる。

『…私もまだ仕事内容は聞いてないわ、誰に依頼されたのかは…言わなくちゃならない?』

「まさかイルミ?」

ゴンは少し怒っているみたいだった。

『…そうよ、勘が良いのね』

瑠奈は溜息をついた。
その時、瑠奈の携帯が鳴る。

『はい、もしもし?ああ神谷?どうしたの?』

「どこに居るの?」

『…過保護だなぁ、仕事の依頼でパドキアまで行く途中よ、列車の中』

「ああ、イルミの依頼?」

『そうよ、あ…ヒソカの誘い、アレOKしたから』

「分かった、くれぐれも気を付ける事、クロロには俺からも連絡入れとくから」

『そうしてくれると有り難いわ、じゃあね』

携帯を切るとまた窓の外をぼーっと眺める瑠奈。
なんだか予定が一気に入り疲れを感じた。

「そう言えば瑠奈さんはどうしてハンター試験受けたの?」

ゴンが口を開く。

『…仕事で使えそうだったから、それに自分がどれだけ強いか確かめたかったし』

「瑠奈さんと神谷さんが戦ってる時、オレ何も見えなかったんだ」

確かにあの早さは常人なら見えないだろうと瑠奈は思った。

「オレも見えなかったぜ、肉のぶつかり合う音くらいしか聞こえなかった」

レオリオも同意している。

『…確かにあの早さは常人じゃ見えないでしょうね、大して鍛えてもなかったら尚更』

瑠奈は窓の外を眺めながら口を開いた。

「あの早さの戦いを目で追える奴なんているのか?!」

レオリオはビックリしている。

『…見てなかったの?ヒソカとイルミ、それに試験官達は追えてたわよ?』

呆れた顔をする瑠奈。

「やっぱり凄いんだね、瑠奈さん」

ゴンはどこか悔しそうだ。

『貴方達も鍛錬さえすればあの早さについてこれるようになるわよ』

溜息をついてまた窓の外を眺める瑠奈。

そんな瑠奈をゴン達はただ見つめることしか出来なかった。
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