HUNTER×HUNTER

□episode13
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ゴンの部屋へ行くと四角い箱が目に入る。

『これ、なに?』

瑠奈が箱を手に取る。
箱にはあの模様。
この箱は念に触れると開くものだ。

「それ開かなくて困ってんだよ」

キルアが瑠奈の持ってる四角い箱をツンツンと突っつく。

「瑠奈さん開け方分かる?」

『んー…これはなんて言って渡されたものなの?』

「俺がハンターになったら渡せって俺の親父がミトさんに渡してたものなんだって!」

『ハンターになったら…?』

「てことはハンターにならないと開けられないように出来てるんじゃねーの?」

さすがキルア、察しが良い。

『…ハンターになる前じゃ持ってなかった物で開けるーとか?』

「ライセンスカード?」

ゴンはライセンスカードを取り出す。

『…ハズレー、差込口がないもの』

「もしかしてアレか?」

『キルア多分正解ー』

瑠奈はニッコリ笑うとゴンに手渡す。

『ゴンくん、念使ってごらん?』

「え?うん」

ゴンが念を出すと箱は綺麗に開いた。
中には指輪とROMカードとカセットテープが入っていた。
カセットテープの内容はジンからゴンへ宛てての内容だった。
テープを止めるとそのテープは勝手に巻き戻され勝手に録音モードになった。
焦ったゴン達は止めようとするが止められずジンの声は消えた。

『…予め念がかけられていたのね、用意周到ね貴方のお父さんは』

瑠奈はここまでするかとジンのことを思い出しクスクス笑う。

「この指輪とこれなんだろう?」

「これジョイステのROMカードじゃん!」

「なにそれ?」

「お前ジョイステ知らねーの?!ゲームだよ、ゲーム」

早速ジョイステを買ってきたキルアはROMカードのデータを見る。
そこにはカードいっぱいのデータ、グリードアイランドのデータ。

『グリードアイランド…?これがゲームの名前?』

「検索してみよう」

キルアがパソコンで検索すると出てきた。
が、情報量が少なかった。

『なんか何処かで聞いたことある名前だけどー…思い出せないや』

するとキルアが携帯を取り出し何処かへ電話を掛けた。
ミルキに掛けているのだろう。
キルアが電話を切る。

「ごめん、コピーと引き換えにしちまった!」

「良いよ、コピーの方なら!」

『ミルキってヲタクだもんね、そりゃ知ってるか』

すると下からミトがご飯よーと呼んでる声が聞こえた。

「瑠奈さん食べないの?」

『…私は遠慮するわ、食べて来なさい、二人共』

瑠奈は喰種だ、食べられる訳がない。
後で吐き出すのも申し訳ないので遠慮した。
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