キャラと関わらずに済む方法は? 2

□28話
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本気で誰でもいいから助けてほしい。


「いまだ信じられん」
「だがアフェランドラ隊からの報告書によれば信憑性が高い…」
「第一ジョークで全17部隊長ミーティングなどやらんでしょう」
「しかしぃ…いささかぁ…突飛すぎやしませんかね…。
過去のボンゴレファミリーが……この時代にタイムトラベルなど……」


うん、この時点で何が行われてるか分かるよね。そのミーティングが行われてるところにアタシがいるのも分かるよね。

つーかアイツらもこの時代に来てたのか……。
それならアタシが過去に帰れる可能性が上がる。アイツらが過去に帰らないってことはないだろうしね。それならアイツらが帰る時にアタシも一緒に帰ることができる。


まあ別にミーティングやってるのはどうでもいい。
アタシはただ、その様子をボーッと見てればいいんだし。



問題は……アタシが座っている場所が、白蘭の膝の上ってこと。


もうさっきからテーブルを囲んで座ってる人達の視線が痛い。
こいつは誰なんだ?みたいな目でガン見されてるよ。


そんなアタシは涙腺崩壊寸前。もう泣きそう。
だってさ、怖い顔したジジィ達からガン見されてみろよ。誰だってある種の恐怖で泣きたくなるから。


横目で後ろにいる白蘭を盗み見ると、スゲェいい笑顔。ぶち殺してぇ。


そもそもなんでアタシがこんなとこにいなくちゃならないんだ。
あれから白蘭がアタシずっとベタベタくっついてきて、とうとうこんなところまで連れてこられてしまったよ最悪だ帰りたい。


「正ちゃんが頑張ってくれたからできたんだけどね。
そりゃあもう、10年バズーカを膨大な時間をかけて研究してくれてさ」

「10年バズーカ!?あの辺鄙のボヴィーノに伝わるという、10年バズーカのことですか!?」
「バカな!!あれはあくまで言い伝えレベルの架空の兵器のはず!!」


「それならボンゴレの死ぬ気弾も言い伝えだと思われてたし、匣だってつい最近までは夢物語、おとぎ話だったんだよ?」


白蘭が嘲笑うと、なんかの隊長達はばつが悪そうに口籠った。
つーかこの人達って誰……ってかなんなんだろう。白蘭と同じ白い服を着た人もいれば、同じデザインの黒い服を着てる人もいる。


これって結局なんのミーティングなんだろうか……。
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