キャラと関わらずに済む方法は?

□18話
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今日は雷の守護者戦。
原作通り、雨が降り注ぎ、雷が鳴っている。
そんな中を傘を片手で持ちながら学校へと歩みを進めていた。

リボーンは脅しにこなかった。
絶対に黒い光沢を放つ銃を片手に家に来ると思っていたが……、
まあどちらにしろ、雷の守護者戦は見に行くつもりだった。
もしかして、リボーンはそのことを勘づいていたのだろうか…?

だがまあ、そんなことはどうでもいい。
今アタシが抱えている問題は別にあり、とても厄介なものだ。

シ「問題ってなんなんだ?解決してやろうか?」

貴「本当に解決する気があるなら今すぐ帰れ」

そう、なぜかシアンがついてきているんだ。
なんでお前が来るんだよ。家でテレビでも見てのんびりしてろや。

シ「悪い虫を追い払うために決まってるだろ?
  咲夜はオレが命に代えても守ってやるからな!」

貴「お前は命に代えなくてもなんでも出来るだろ。
  カッコよさげに言っても全くカッコよく見えないっての」

それに悪い虫など付かない。
皆姫宮 リリアに夢中になってるんだ。
アタシを好きな奴なんて……優花とランボとシアンぐらいだ。
ランボはガキだし優花は女。全く問題ない。

シ「オレは咲夜が他の奴と会話するのも嫌なんだ。
  それを阻止する為にオレはなんと言われようともついていくからな!」

貴「あっそ………」

呆れた……そんなつまらないことのために動くなんて……。
アタシだって出来れば会話したくない。
けど、話しかけられたら受け答えしなければいけない。
無視したら沢田 綱吉の忠犬がうるさそうだしね。

貴「今何時?」

シ「22時56分だ」

……ヤバい。学校までまだ少し距離がある。
走っていってもギリギリかもしれない。
遅れたらまたいろいろ文句言われそうだ。

シ「大丈夫だって。もう着いたから」

貴「は?………ああ、跳んだのか」

目の前には校舎が佇んでいる。後ろには閉じられた正門。
向こう側では沢田 綱吉達が傘を持って会話している。
恐らく、シアンがいつのまにか瞬間移動したんだろう。

全く……跳ぶときは跳ぶと事前に言ってほしい。
いきなり目の前の景色が変わると混乱してしまうじゃないか。

シ「ゴメンゴメン。ほら、行こうぜ」

貴「…悪いなんて思ってないくせに。
  跳ぶときは人に見られないようにしなよ?
  見つかったら相手の記憶抹消してとっとと逃げろ」

シ「見つかったりしないって。
  ちゃんと人がいない位置に跳ぶからさ」

そもそも瞬間移動なんてものを乱用することがおかしい。
人間は瞬間移動なんて芸当一生出来ないからね。
……ま、一生かどうかはわからないけど…。


もうすぐ23時になってしまう。
合流するべく、沢田 綱吉達のもとへと歩を進めた。
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