家庭教師ヒットマンREBORN! 短編
□フランになってベルを弄る
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「なんですかコレー」
「見ればわかんじゃん、ネコだっつーの」
「んなこと聞いてんじゃねーよ王子(仮)」
のんびり日向ぼっこしてたら堕王子……ベル先輩にネコの被り物を無理矢理被らされてしまったナマエですー。
ってか被り物自体邪魔なだけなのになんでネコに代える必要があるんですかー。結局邪魔なことに変わりないだろバカ王子。
「ししっ、死にてぇの?ならお望みどおり殺ってやるよ!」
「キャー、先輩に殺されるー」
「死ねっ!」
先輩が投げたナイフが見事に被り物にクリーンヒットしましたー。といっても実際に刺さったのは幻覚で作った方の被り物ですけどねー。
このDV王子はバカなんでしょーかー?自分で持ってきた被り物を自分で穴だらけにしようとするなんて。
「あー痛かったですー」
「嘘つくんじゃねぇよ」
「酷いですねー、可愛い後輩の言うことを信じないなんてー」
「どこに可愛い後輩なんていんだよ」
まぬけ王子の目の前にいるじゃないですか。
やっぱりベル先輩には目玉がないんですねー。それとも隠して日光に当てなかったせいで腐り落ちたんですかー?
「で、結局何がしたかったんですかー?」
「さあな」
「目的もなく被せたとかバカにも限度というものがありますよ堕王子先輩ー」
またもや懲りずにナイフを投げつけてきましたよー。
それを全て避けると舌打ちされてしまいましたー。舌打ちしたいのはこっちの方ですよ荒くれ王子(笑)ー。
「んだよ……似合うと思って買ってきてやったのに……」
「被り物なんていらないんで外させてくださいー」
「うっせぇ!やっぱおまえはこっち被ってろ!」
ネコの被り物を取られ、カエルの被り物を被せられましたー。
……やっぱりこっちの方が頭にフィットしますねー。
「じゃーな」
「……ありがとーございますー」
「?なんか言った?」
「失せろって言いましたー」
「ぶっ殺す!!」
お礼言ったのに聞いてなかった先輩が悪いんですよー。
……ミーのために買ってきてくれたってのが、少しだけ嬉しかったから浮かれて性に合わないこと言ってしまいましたよー……。
「死ね!」
「堕王子が死んでくださーい」
ベル先輩が追いかけ、ミーが逃げる。
ベル先輩とミーは、これでいいんですよー。
……ずっと、この関係でいいんですー…。