Fanatical Night
□もやもや
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その後の公演もどこか上の空。
(いつもは間違えないはずのフリも間違えちゃうし、もう本当なにやってるんだろ私…)
ホテルの部屋に着いて、ため息をつきながらベッドの上に大の字になって寝そべる。
(今頃あいりはなにしてるのかな…)
(ってなに考えてるんだ私…)
頬をぺちぺちと叩いて、しっかりしろと自分を励ます。
(あ、そうだ。ぐぐたす。あいり更新してるかな…?)
ふと気になって、私はあいりのぐぐたすを開いた。
「あ、更新されてる!」
更新されたのはほんの数分前。
載せられていたのは『はるたむかわいいよおおおおおおおお』という興奮気味のコメントと
あいりとはるたむの2ショットだった。
「はぁ…」
私はまた、ため息をつく。
(そりゃあさ、はるたむはすごいかわいいし、若いし、胸もその…大きいし、あいりがかわいいって言うのもすごくわかる…けど…)
なんだろう、この複雑な感情。
考え込む私の目には、なぜか涙が浮かんでいた。