Fanatical Night
□嫉妬?
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カチャ……
「お疲れ様でーす。」
静まり返っていた部屋のドアが開いた。
私は急いで涙を拭った。
「(今日相部屋だったのか、誰だろ…?)お疲れ様でーす。」
「あ、ちゅりさーん!こんばんは!お仕事お疲れ様です。」
(えええっ!は…はるたむ…。おお、神様。神様は私に追い討ちをかけるつもりでいらっしゃるのですか……)
「ちゅりさん大丈夫ですか?」
首を傾け困惑した表情で私を心配しているはるたむ。そのふんわりとした声に包まれて、私はようやく落ち着きを取り戻した。
「うん、大丈夫!大丈夫!はるたむもお疲れ様!」
「よかったです〜!」
一点の曇りもない純粋なその笑顔に、私は不覚にもドキッとしてしまった。
「ちゅりさんもうお風呂入りました〜?」
「うん、入ったよ!はるたむも入っておいでよ!」
「はい!ありがとうございます〜。」
にこっと笑顔を見せて、はるたむはお風呂に行った。
(かわいい。うん、確かにはるたむかわいい。礼儀正しくて、頑張り屋さんで、笑顔もかわいくて…。あいりが好きなのもわかる気がする。)
「ちょっと…悔しいな。」
私は後ろのベッドに倒れこんだ。