Fanatical Night
□好き?
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しばらくして、はるたむがお風呂からあがってきた。
「あ、ちゅりさん起きてたんですか〜?」
「う、うん…。ちょっと考え事してて…。」
「そうだったんですか…。」
会話が途切れて部屋が静寂に包まれる。
(あ…そうだ。)
「ねぇ、はるたむ?今日あいりとどっか行ってきたのー?」
「はい!公演の後にあいりさんがラーメン食べに行こって誘ってくれて!すごく楽しかったです!」
「ふーん…そっか。」
はるたむと楽しく過ごしているあいりを想像すると、なぜか胸が締め付けられた。
「あ、そういえば。」
「ん?」
「ちゅりさんってあいりさんのことが好きなんですよね!」
「えっ!?///」
突然きた直球すぎる質問に、私は思わず戸惑う。
はるたむはにこにこして目を輝かせながら私をじっと見ている。
(おお…はるたむ、そんな無邪気な笑顔で私を見つめないでおくれ……)
「えっ、あの…//」
「はは(笑)ちゅりさんかわいいなぁ〜。」
「えっ、だからその!!別に好きとかじゃなくて…」
焦る私の頬は、林檎のように赤く染まっていく。
(私、あいりのこと好きなのかな…?)