恋の移ろいは季節と一緒に(立海/丸井オチ)
□4話 初夏T
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とある日、とある家の玄関前――
「・・・・」
『・・・・』
「・・・・」
『・・・・』
「・・・・」
『…おす』
「…おす」
『・・・・』
「・・・・」
『・・・・』
「・・・・じゃねぇし!何があったんだよ、とりあえず入れ!」
『いや無理だろ、この恰好じゃ。とりあえず弟?さんをどうにかした方が良いと思う』
「どうにかするからお前も入れ、ほら!」
『いやだから、こんなずぶ濡れじゃ無理だって。ほら弟さん』
「にぃちゃ〜ん…えぐっ」
『説明は後でするから、とりあえずウチ帰る。じゃ――』
「待てって!びしょぬれで怪我してるヤツこんまま帰せるか!」
『うわっ!?』
バタンッ