艦隊これくしょん〜リオ・アナザーウォーズ〜
□新編・第一話 新たなる真吹雪型。抜錨!鳴神&射干玉!
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米国の裏社会にあるとあるスラム。
そのスラムの中に建っているバー『The Gates of Hell』
そこに、桜吹雪率いる第七進撃攻城部隊随伴艦、戦艦武蔵がいた。
武蔵「……………」←カクテルを堪能中
???「随分楽しんでるようね。艦娘とやらのお仕事は。」
武蔵「そっちこそ、私が見ていない間、随分面白い連中を狩っているようだな。なあ…………ベヨネッタ。」
武蔵が艦娘になる前、腐れ縁だった彼女の名は、ベヨネッタ。
かつてヨーロッパの魔女狩りから生き残った、影の観測者『アンブラの魔女』の生き残りである。
ベヨネッタ「ふふ、今回は珍しいわね。武蔵からこっちにくるなんて………。」
武蔵「戦友のよしみだ。これくらいいいだろう。」
ベヨネッタ「ふぅ………それにしても、例の情報はエンツォから聞いたわよ。…………ウォーズロイダーズと言ったわね。やつら、また勢力拡大して海にのさばってるってね。」
ベヨネッタ「こないだの新聞でもでかでかと載ってるわよ。舌の根も乾かない内に、今度はあの海域を占領したって。東南アジアに広がる海……アイアンボトムサウンドを。」
武蔵(鉄底海峡…………!)
ベヨネッタ「ここ最近続く彼らの奔走。改まって何かする気かしら?」
武蔵「さあな。私にもやつらの目的は分からんのでね……………それより、例の件はどうなっている?私の新装備の件について…………。」
ベヨネッタ「……………まあ、一応今ロダンが必死こいて開発してるんだけど……………貴方正気なの?いくら普通の人間とは違うとはいえ、私が使うこの『ラブイズブルー』のような特殊武装を艦娘に装備するなんて…………前代未聞よ。あの装備は、圧倒的な火力が発揮できる代わりに、スーパーハイリスクが付き物よ。」
ベヨネッタ「それでもいいっていうなら、使ってみる?……紅魔試製 800oSR五連装剛射砲。別名『サラマンダ・キャノン』。つまり……………業火を育む者 サラマンダーと、契約を結びたいのね?」
武蔵「……………我らが主を全力で守る。その為の力は、彼が一番相応しい………!!」
自らの危険を省みず、魔の力を手に入れんとする武蔵。
やがてその選択は、自身を更なる境地へ導くのだが、それはまた、後々の物語である。