一雫の涙
□プロローグ
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「なーんか面白いこと無いんすかー?総隊長殿ー」
ーザシュッ
暗い森の中、紫の髪を持つ男が辺りを辺りを赤く染めながら楽しそうに話す。
そんな彼の後ろには、黙って見ている黒い長い髪の男がいる。
「あなたには、緊張感というものは無いんですか…」
白い狐の面の下でため息をつく。
「あっ…
そういえば、副隊長が新しくなるそうですよ?」
「おっ!誰だよ?」
急にテンションをあげる部下に、もう一度ため息をついて答える。
「…あなたもよく知っている方ですよ。
…陽緋
ーうずまきナルトです。」
いつの間にか、生きている人間は二人しかいなくなっている。
「へぇ…!
面白くなりそうだ!」
「ハァ…
テンションが上がったところで…
帰りますよ?」
「へーい。了解しましたよ。」
その男の言葉と同時に、二人は消え去った…
そして、周りにあった死体は森を傷つけることなく燃えた。
…その場は、何事も無かったように静まりかえっている
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