Till when should I wait?
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「それじゃ、行こうかギン」
藍染が双極の丘へ向かおうと、声をかけ振り向いたその時
「やはりここでしたか、藍染隊長」
卯ノ花が副官の虎徹勇音を連れて現れたのだ
「いえ、最早、隊長と呼ぶべきではないのでしょうね。大逆の罪人、藍染惣右介」
「どうも、卯ノ花隊長」
突然の卯ノ花の登場にも、全く動じず藍染は挨拶を返す
「よくここが分かったね」
「…貴方がそれほどまでに精巧な死体の人形を作ってまで身を隠そうとしたのなら、その行く先は瀞霊廷内で最も安全で見つかりにくいここを置いて他にありません」
「惜しいな、読みは良いが間違いが二つある。まず一つ目に僕は身を隠す為にここへ来たわけじゃない。そしてもう一つ、
これは死体の人形じゃあ無い」
そう言った藍染の手には突然現れたのは藍染と瓜二つの人形、つい先日卯ノ花自身が検査したものだった
いつの間に、と勇音は驚きの声を口にしたが、
「何時の間に?この手にずっと持っていたさ。」
卯ノ花と勇音は訳が分からず藍染に問う。
しかし、答えるより見せた方が早いと判断した藍染は人形を掲げ、解号を口にする
「砕けろ、鏡花水月」
すると、人形は斬魄刀に変わる
「僕の斬魄刀、『鏡花水月』。有する能力『完全催眠』だ」
「…嘘…」
驚愕するも、藍染は淡々と事実を述べ、真顔で東仙も仲間だと言い張る
「そんな…!」
そんな二人に別れを告げ、ギンの術で双極へと藍染は消える