Till when should I wait?
□08
6ページ/7ページ
「待っ…!!」
「勇音。藍染のことは後回しです、一先ず何とかしなければ…」
卯ノ花は勇音をなだめ、目の前に倒れている三人の重症者の治療を始める
一番酷いのは、と問われれば全員と答えるだろう。
隊長格である冬獅郎はまだしも、桃と華は胸を一突きで貫かれていた
元々の霊圧が高い華はともかく桃は後数分駆けつけるのが遅れていれば、死んでいた
勇音は藍染たちのことを天挺空羅で瀞霊廷中の隊士と旅禍の一部に伝えると治療に参加した
桃を卯ノ花が、華を勇音が担当する。
「…勇、音…」
「華さん!」
「!華」
私はうっすらと目を開けると目の前には四番隊の二人が居て、あの後駆けつけてくれたんだと理解した
「ありがと…も、大丈夫だから…」
私は勇音に礼を言いながら刀を杖にしてフラフラと立ち上がる
「駄目ですよ!まだ完全には傷は塞がって無いんです!安静にしてないと…」
「ゴメン、ね」
刀に力を込めて、ギンの霊圧を探す。
発見したから、あと僅かしか残っていない自分の霊圧を干渉させて”道”を開く
「華さん!!」
自分でも生きてられるギリギリの治療しかしてもらってないことは分かる。
でも、今行かないと後悔するから。
ちゃんと、今度は引きとめないと
。
もう、帰って来ないような気がするから。
ギン…。