memory

□episode2 イライラ
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次の日も棗はバッチリ登校して来た。


「おはよー黒崎クン」
にっこり笑いながら一護に挨拶し、席に着く。


「おまっ…何で今日も学校来てんだ…」

一護は眉間に皺を寄せて、棗を睨んだ。


「わー黒崎クン何や怖いなァ…。もうちょい気楽にいこうや」

そう言った棗が一番気楽になど出来るはずが無いと見越していたのだが。


「…っ!」

一護は昨日の事を気にしているのか俯いた。


すると

「おはよう黒崎君!!」


「おはよーさん一護クン!!」

織姫と平子も登校して来て、声をかけてきた。


「あ、おはよう!えーっと…平子君?」

一護に挨拶を返される前に同時に声をかけた相手に気づいたのは織姫だった。

「オレの名前覚えてくれとったんか、有難うな、おはようさん、織姫チャン!!」

平子は一護はもちろん、他のクラスメイトもそっちのけでそう言いながら織姫に抱きつく。


浅野がそれを見て
「ちょっと待てコラアアアア!!?」
と叫んでいるが、平子は何食わぬ顔で誰やねんオマエ、と言いながら手は織姫の肩を抱いたまま。


何やら浅野ともめているようで、ギャーギャー聞こえてくるが棗は俯いたまま、昨日やらなかった宿題を取り出した。


だが、今度は千鶴も参加して何やら盛り上がっていて。



バキッ



何の音だと平子たちがそちらを向くと既に席に着いていた棗が持っているペンを折った音だった。
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