Till when should I wait?

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尸魂界に帰ってからはあっという間だった



ルキアは四十六室の評議にかけられて、私はその間も任務の事後報告や書類、何よりルキアが人間に力を譲渡するのを見ていて止めなかったことを咎められていた



「だからスイマセンて」


「そんな言葉一つで済むと思うとるのか?」

「思ってませんよ」

今日も私は一番隊隊舎の総隊長の部屋に呼ばれていて、後ろには副隊長の雀部さんが立っていた



ぬけぬけと答える私を一睨みすると総隊長はもう良いと言って私を解放してくれた



総隊長は許してくれたけど、上が煩いんだそうだ
四十六室はルキアが罪を犯すのをみすみす見逃した私も一緒に処するべきだと考えているようで。



それだけは総隊長が阻止してくれたけど、これからは気をつけるようにという念押しとその誓約書みたいなものを書かされた


「…面倒くさい」

「何言うてるん。そんな紙切れ一枚で処罰から逃げれるんやったらええやん」


「そうだけど、書くのが面倒なの」


「ほんまに華はズボラやねぇ…」


隊舎に帰って大人しく書類でも書こうとしたけど、全然気が乗らなくて文句を垂れていた


イヅルは私が罰を受けそうになると聞き卒倒してしまった


ギンはケラケラ笑って何してんのー、と言うだけだったから余計イヅルは胃が痛んだみたい



「何か最近顔色ようなった?」


「そう?ちゃんとご飯食べてるからねー」


「細くて小ちゃいんやから、その調子でもっと食べ?」

「分かってるよ」


子供扱いするギンにムッとしながら、私は返事を返して書類に取り掛かる





書類には【現世滞在任務二関スル報告書】と書かれていて、現世に居た短い間の思い出が頭を巡る





現世でのことは包み隠さずギンにも、乱菊にも言った


百年前いなくなった人は現世で暮らしていて、その中の喜助さんのうちでお世話になったことと真子さんとひよ里ちゃんを発見したことを。



見つけたのはいいものの、それから一度も会ってないし喜助さんを問いただしたりもしなかったから何処に住んでるのかは分からなかった



でも、喜助さんは慣れた対応をしていたから思ってるより頻繁に来てるのかもしれない



お陰で私は今もそのことが気にかかって元々進みの悪い仕事が一層滞っている




真子さん。
元五番隊の金髪猫背で関西弁の私の隊長の人のせいで。





「…ギン、キスして」


私は思い立ったようにギンを呼ぶ


「何やの、昼間っから。珍しい」


「早く」



「はいはい…」




「…ん、」


突然の私のお願いにギンは驚いたけど、すんなり聞き入れてくれてイスに座ったままの私に近づいてきて口付けを落とす


「この先はするん?」

「…今は、しない」

「ほな、夜やね」



ご丁寧に予定まで聞いてくれて、私の今夜はギンのものになることが決定した





帰ってきてからは毎日人を変えて、酒場で見つけた男を誘って抱いてもらった



でもほんの二、三人だけどどの人もイマイチで
皆私の心のモヤモヤを晴らしてくれなかった


だから結局いつも通り相手はギンになる


ギンが一番相性がいいし、優しくしてくれるし、何より他の人よりは癒されるから。




毎日毎日、同じことを繰り返す私

いつまで経っても変わらない



ギンとの関係も、モヤモヤした心も、笑うことのない顔も。






いつになったら心は晴れるのかな。
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