Till when should I wait?

□08
3ページ/7ページ





「待て東雲!!質問に答えろ!四十六室をやったのはてめぇか!?」




「…違うよ。私は冬獅郎たちが来る少し前に一緒について来ただけ。」




「ついて来ただと…!?誰にだ!」


「誰でもいいでしょ」




「てめぇ…!!!」



冬獅郎は眉間の皺を濃くして私を睨む



でも。




「そんな事よりいいの?…桃、ずっと後ろついて来たよ」



気づいていなかったのか、冬獅郎は後ろを見たが、桃の姿はない


しかし、先程まで霊圧を消して二人の後ろをついて来ていたのだ



何時もの冬獅郎なら、察せたはず。
そんな余裕もないくらい、困惑しているのだ





「っ、松本!任せていいか!」


冬獅郎は歯ぎしりをして、乱菊に叫ぶと



「どうぞ!」




乱菊はそれに答え、冬獅郎は後を任せて来た道をもどって行く





残されたのは私と乱菊。



乱菊は私を何を考えてるんだと言わんばかりに見つめている



「…華」



何か言いたそうに歩み寄ってきた乱菊から私は一歩下がって離れる


「ごめんね、乱菊。私の仕事は乱菊を止めることだから」



「…あんたおかしいわよ、華。ギンに何言われたの…!」



「…乱菊には教えられない」


必死に問う乱菊の言葉を冷ややかな目で見つめながら返す私。


「華っ!」




これ以上話していても、何も教えられないから、刀に手をかけて解号を口にすると斬魄刀が解放される



本当は教えられないんじゃなくて、自分も教えて貰ってないだけなんだけどね。




「闇夜を照らせ、紅華黒」




刀は大きく反り返り、柄に飾りが付く。


解放によって出現した花びらの一つが私たちの間で、散った




「…っ!唸れ!」




乱菊も斬魄刀を解放しようと解号を唱える


けど、そんな事させない。




フッと瞬歩で間合をつめ、気付けば体まで数センチのところまで迫っていた




「しまっ…!」


「…ごめんね乱菊、大人しくしてて」



私はそう呟くと、手で乱菊の胸の辺りに触れる
そして、乱菊は刀を落として、屋根に倒れこんだ





乱菊とは無駄な争いをして、傷つけたくなかったから。



一時的に眠ってもらった



私は気を失っている乱菊を残し、ギンの居る清浄塔居林へと向かう




冬獅郎はもう着いて、ギンと桃を見つけただろう



でもギンの話し相手が桃なのは分かったけど、何故桃と話す必要が有るのかはわからない



「…ちゃんと後で説明してもらうんだから」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ