Till when should I wait?

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私は1人穿界門の前に立っていた



もう死神では無くなるから、地獄蝶は持たせて貰えないらしい




見送りは勿論ご法度で、居るのは門番が1人だけだった





持ち物は斬魄刀と首につけたネックレス、それと足に巻いたミサンガのみ。




ここで暮らした様々な記憶を思い出しながら、門の準備を待つ



霊圧を探れば皆元気なことが分かるから、取り敢えず安心した




一護たちは朝の間に現世に帰って行った
今頃自宅に着いている頃だろう




また、あちらで関わるかもしれない




でも、死神の皆と会うことは出来なくなる
改めて考えると胸がギュッと掴まれる思いになった




そうこうしているうちに「穿界門、準備整いました」と、呼ばれ、私は門に足をかける



乱菊には何処かに行く時はちゃんと言ってからにして・って言われたのに、早速約束破る羽目になっちゃった





謝っても謝りきれない。









もう、きっと帰ることは無い





現世で死して、百何十年暮らしてきた尸魂界



死神になってから百年



辛いことの方が多かったけど、楽しいことも沢山あった



最後に締めくくったのはギンが謀反という、悲しい出来事だったけれど




その日まで一緒に過ごしたことや、思い出が消えることはない



数々の思い出に思いをはせて、私は刀を握る力を強めた





そして





体はどんどん門をくぐり抜け、遂に私は尸魂界から消えた
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