薄桜鬼リクエスト小説長編

□池田屋事件前編
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日がたち、1番組の巡察中に古高と言う男が捕まった。

原)土方さん、古高は何か吐いたのか?

土)風の強い日を選んで京の町に火を放ち、その機に乗じて天子様を長州へ連れ出す――。それが奴らの目的だそうだ。

諏)淡々と話してるけど恐ろしいなww

永)京の町に火を放つだぁ!?長州の奴ら頭のネジ緩んでるんじゃねぇのか?

伊)永倉さんの頭もね…。((ボソッ

原)おいおい……←聞こえた人

平)ってか、単に天子様を誘拐するってことだろ?

美)尊王を掲げてるのに…全然敬ってねぇwwww

斎)…何にしろ、見過ごせるものではない

土)古高が捕縛されたことで奴らも焦ってる。今夜にでも会合を開いて善後策を講じるだろ…


土方は近藤に問いかけた


近)うむ、そうだろうな。長州が会合を持つ場所は?


近藤が監察方の島田に訪ねる。


島)これまでの動きから見て、四国屋、あるいは池田屋のいずれかと思われます。

近)よし。会津藩と所司代に報せを出せ。トシ、隊士たちを集めてくれ


局長の命で、幹部たちはいっせいに動き出した。









支度を整えた隊士たちが揃いの羽織、揃いの鉢金という勇ましい姿で整列している。


土)動ける隊士たちはこれだけか…


隊士を数えた土方が眉を寄せた


諏)なら、ウチら3人行くで?

幹部-近&山南)はぁ!?!?

美)暇だし。

平)いや、あぶねぇよ!

沖)怪我ではすまないからね?

美)そうだけど…ね?悠?

伊)…怪我、体調不良、病気。30人しかいなくて大丈夫なんですか?

原)………。

近)大丈夫…ではないが…。

伊)別に戦うのじゃなくて、援護なら大丈夫では?

土)……はぁ。こんな餓鬼に頼らねぇといけねぇとはな……

伊)…(餓鬼じゃないし……)

原)…(土方さんは殴らねぇのか…ま、当たり前か。)




会津藩と所司代からの連絡も無く、仕方がなく出発することになった。


土)隊を二手に分ける。四国屋には俺が行く。池田屋には近藤さんが行ってくれ。


と、策を講じた。


近)ならばこちらは10名で向かおう。

土)10名!?……じゃあ、総司、新八、平助を連れていってくれ

近)分かった。だが、こっちが本命だった時は頼むぞ


わずかな人数で動く近藤に、力強く頷く土方


―出発前―

隊士達は門へ向かった。広間に残ったのは幹部達である。

土)で、雪村は屯所に残ってろ。

雪)…はい。お気をつけて…

近)伊神君、諏崎君、美谷君の3人はどうする?安全から行けば池田。だがこちらが本命の場合は……

美)池田屋に行きます。

諏)桜に同じく。

原)なら、悠も池田屋か?

伊)ウチは四国屋に行きます。一応10番組と行動してたし。

近)うむ、決まったな。3人ともすまない。

3人)いえいえー。

土)近藤さん。気を付けてくれよな

近)あぁ!
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