薄桜鬼リクエスト小説長編
□禁門の変 【下】
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ド━━━━━━ン!!!!
砲声が響き渡る
眠っていた千鶴、蒼、悠はハッと目を覚まし、空を見上げる。
原田)起きたか…。
斎藤)行くぞ
千鶴)あ、はい!
諏崎)ウッス!
伊神)了解です!
慌てて立ち上がり、すでに走り出している幹部と隊士の後ろを走る。
だが、陣営を出たところで…
会津藩)待たんか、新選組!我々は待機を命じられているのだぞ!
すると、交渉事は近藤に任せている土方が、前に出た。
伊神)(キターー!!土方さんの名台詞!)←
土方)てめぇらは待機するために待機してんのか?御所を守るために待機してたんじゃねぇのか!
会津藩)………
諏崎)(凄い迫力……鳥肌たつわ…)
土方)長州の野郎どもが攻め込んできたら、援軍に行くための待機だろうが!
会津藩)しかし、出動命令は、まだ……
伊神)ほんとに…頭固いねぇ…
諏崎)伝令が遅れた、何か襲撃にあった。事故に巻き込まれた。……そう考えるのも普通じゃないの?
サラッと前に出て正論を叩き付ける蒼。←(爆笑)
敵に回すと怖いなぁ……BY悠
土方)自分の仕事にひと欠片でも、誇りがあるなら、てめぇらも待機云々言わずに動きやがれ!
会津藩)ぬ……!
伊神)(なんだよwwww「ぬ……!」ってww爆笑)←
会津藩)……よ、よし!新選組に続けー!
会津藩隊士)おおぅ!!!!!!
長州勢が京都御所を襲うつもりなら、必ず蛤御門を突破しようとするはずだ。
主戦力の会へ兵が配備されているのはその為だ
と、斎藤が走りながら教えてくれた。
立派な御門は無事だったが、あちこちに大砲を撃ち込まれた傷跡を残していた。
伊神)あーあー。折角の京都が…。ウチ京都好きやのに……
諏崎)ってか、悠は大丈夫なん?
伊神)なにが?
千鶴)??
諏崎)あんた、グロいの無理やろ?
伊神)…………。
原田)マジか!?
えーー。何々?何で皆こっち見るのー?
土方さんなんか驚いて口開いてるよ??
原田さんもかっ!!!!
by悠。
千鶴)本当何ですか!?
伊神)うん。まあねー。人殺した事ないし?
土方)けど、『アレ』殺ったじゃねーか。
伊神)いや、アレは火事場の馬鹿力です。ほら、後ろに千鶴ちゃんと、桜がいたし。
諏崎)虫もダメだしねー(笑)
伊神)人の弱点ばらさないで?!
永倉)なんか意外だな〜
伊神)どういう意味ですか?^言^
井上)ま、まぁ今はそれどころでは無い。
伊神)永倉さん。屯所戻ったら覚悟しててください。
近藤)し、しかし、天子様の御所に討ち入るなど、長州はいったい何を考えているのだ?
土方)天に唾した者がどうなるか、見せてやる。
すると、斉藤が駆け戻って来た。
斉藤)朝方、蛤御門へ押しかけた長州勢は、会津と薩摩の兵力により退けられた模様です。
土方)薩摩が会津の手助けねぇ……。世の中変われば変わるもんだな。
諏崎)そっか……会津と薩摩は仲が悪かったっけ。
伊神)そういえばそうだっけ。
千鶴)(どうして2人はこの状況で落ち着いてるのだろうか。)
と、少し前にどこかに行っていた原田が戻って来た。
原田)土方さん。公家御門の方には、まだ長州のやつらが残ってるらしいぜ。
土方)なに……。
土方の顔色が変わる。
御所に討ち入ろうとしたやつらがまだ残っている。
いつの間にかそこにいた観察方の山崎が報告した。
山崎)副長。今回の御所襲撃を扇動したと見られる者たちは、天王山に向かっています。
近藤)どうする、トシ?
土方)…………。
土方に視線が集まる。が、彼は何事か思案してすぐには応えなかった。隊士たちはじっと待っている。やがて、、土方がふいに淡い笑みを浮かべた。
土方)……忙しくなるぞ。
その言葉を待っていたとばかりに「うおおっ!」と隊士たちは沸き返る。
土方はきびきびと命令を下し始めた。
土方)原田。隊を率いて公家御門へ向かい、長州の残党わ追い返せ
原田)あいよ。
勢いのある声で原田が応える。
土方)斉藤と山崎に状況の確認わ頼む。当初
の予定通り、蛤御門の守備の当たれ
斉藤と山崎は無言で頷く。
土方)それから、大将、あんたには大仕事がある。手間だろうが、会津んの上層部に掛け合ってくれ。
近藤)あぁ。
土方)あぁ。源さんも同行して、大将が暴走しないように見張ってくれ。
井上)あいよ。
千鶴)私は……?
諏崎)ウチは……??
伊神)同じく。
原田)悠は10番隊と公家御門だ。
伊神)はい!!
土方)残りの者は俺と来い!!
そして、各自それぞれの場所に向かった。