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□染谷ゆかりはまたも語り
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突然のことに私は戸惑っていた。
…これは適切な言葉じゃない気がする。
困惑していた?
これも何かが違う。
悲しんでいた?
それも違う。
違う、じゃなくて……どれも正解なのだと思う。
まさかこんなことになるとは思ってなかった。
永遠なんて無いなんて口では言っていても心のどこかで驕っていたのだと思う。
だから今、私はこうやって言葉を探しながら重ねてる。
そうすればなぜこうなったかが分かるかもしれないから。
あの人みたいに語れるか、あの頃みたいに語れるか自信は無いけど。


Ladies and gentlemen!


ここに語るは孤独で独りよがりな女の物語。
染谷ゆかりと久我順のもう一つの物語。
それはめくるめくるスペクタクルとサスペンスの物語。
…そんなわけ無いでしょう?


【染谷ゆかりはまたも語り】






あの人の真似は止めて、やっぱり私は私の言葉で語りましょう。







   
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