twin in heart world

□Here is wonderful wonderland
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♡「んっ…」



ア「あっ!!!」


目が覚めると目の前には天井。



目が覚めてすぐの天井ってこんな近かったけか…?


うー…なんかクラクラするような…



私何してたんだっけ…



ア「大丈夫…?」


♡「えっ?」



話しかけられてやっと気づく。



♡「ここはどこ…?

あなたは…誰…?」




起き上がってみると




あー……


クラクラする…



周りをよく見渡すとなっとく、二段ベッド(?)の上に寝てたらしい。



ベッドなんて孤児院以来だな…


私に話しかけていたのは頭にリボンをつけた青いワンピースにエプロン…エプロンドレスっていうんだっけ…?

とりあえずそれをきた女の子。



ユ「やっと起きたか…」




すくっと立ち上がったのは



(デカっ!?)



女の子はハシゴに登ってこちらをのぞいていたが、ハシゴなしで、余裕でこちらに顔が見える身長の男の人。



若干ビビったのが通じたのか、女の子が慌てて話し出す。


ア「あ、私の名前はアリス=リデル
こっちはユリウス=モンレー。
言葉はきついけどただのツンデレだからきにしないで!!」


ユ「おまっ!?

私はツンデレなどではない!!!」









私がほへー、っとしてるうちにアリスさんは怒っているユリウスさんを放置してテキパキと自己紹介をしてくれる。
この部屋はユリウスさんの部屋で、アリスさんはユリウスさんのお仕事をお手伝いしながらここに住んでるらしい。



(え、私お邪魔虫なんじゃ…)



ア「…と私達はこんな感じなんだけど……次はあなたのこと教えてもらってもいいかな……?」



はっ、と気づく。


♡「私は、朝日って…あれ…?苗字は……」



思い出せない……苗字が…


名前はしっかりと思い出せるのだが靄がかかったように苗字が思い出せない…



ア「ゆっくりでいいわ…とりあえず、あなたの名前は朝日なのね…?」


♡「はい…」


ユ「お前は白ウサギに無理やりこっちに連れてこられた…それであっているな?」




♡「白ウサギ…?私ウサギなんて見てませんよ……?」



ア「あー…ウサギといっても小さいやつじゃなくて人型のやつ…人型の白ウサギ…」



♡「…………???


私は今日、月夜と…





!!!!





月夜!!!!!!!




ア&ユ「「!?」」


♡「月夜!!!


私と同じ…私と同じ顔の双子!!!


私と同じ顔の双子の女の子見てませんか!?


あの子今日大会いに行く途中で私をかばって…!!!私をかばって…!!!」



ア「落ち着いて!!!

私達もあなたの他にもう一人余所者がいるとは聞いていたけど…


まだ…みてないの…ごめんなさい…」



♡「そんな……


あの子…私をかばって…ナイフで…刺されて…怪我して血が…血がたくさん… …



私月夜を探しに………!!!!!!!」




勢い良く立ち上がろうとするとめまいがして、元のベッドに逆戻りに、



ア「駄目よ!!


あなたは今まで気を失っていたのよ!?」


♡「襲われて…月夜が刺されて…いきなり穴が真下にできて…落ちて…月夜がいない…月夜…」



ア「私の時と状況が違うみたいね…」


ユ「あぁ…


お前、鍵はどうした。」





♡「か…ぎ……?」


頭の中には月夜のことしか浮かばないが片耳で話を拾う。




ア「小さい小瓶みたいな…これは私のなんだけど…」


アリスさんが見せてくれたのは見覚えのない小瓶



♡「知らない……」



ポケットなど、軽く見渡してもそれらしきものは見当たらない。


それよりも月夜…!!!




♡「月夜月夜月夜………



ユ&ア「「…………」」


ア「とりあえず、混乱させてしまうかもしれないけれど……



今のあなたの現状はね………」


アリスさんの話を聞いて愕然とする……



ここは私達のいた場所と違う異世界。



動けない私はとにかく今しかできないこと、現状整理に集中した。






地図を出してもらって説明が始まるとき…



???「帽子屋…屋敷に…」




突然声がした……




♡「へ?」



ア「どうかした?」



???「…月夜……は……帽子屋屋敷………だ…………よ……」



それは何だか聞き覚えのある声で………



♡「帽子屋屋敷…月夜は帽子屋屋敷!!!」




ア「え?なんで!?」




アリスさんはびっくりした様子である。


まぁいくら地図に名前が書いてあろうが説明前にそんなこと言われたら当たり前だと思うけど



♡「…あ、…今…その……声が聞こえて…」



ユ「夢魔か………」


ア「あぁ…ナイトメアね…それならありえる…」


♡「???」




ユ「アリス」



ア「うん。ちょっとごめんね。」




♡「へ?」



アリスさんは私の額にてを当てる。
ひんやりして気持ちいい……



ア「うん。もう熱は無いわね。」



ユ「これ以上バタバタされてベッドを壊されては困る」




♡「ええっ!?」



そんなに私暴れたっけ!?



ア「あ〜…

あれは『もう熱がないなら目的地は決まったのだから、アリス、私と一緒に行ってきたらいい』って意味だから心配しなくても平気よ」


♡「!!!」



あの言葉にそんな意味が!!!



ていうかさっきもアリスさん名前呼ばれただけで私の熱測ってたし…これは熟年夫婦みたいだったな…


……本気で私お邪魔なんじゃ…………





まぁ、それはひとまず置いて……



♡「ありがとうございますユリウスさん」





ユ「ふんっ……


やっとうるさい奴らが居なくなって仕事に集中出来る。



あと…


ユリウスでいい…

敬語もいらん。」



♡「!!


ありがとユリウス!!」






口はきついけどこの人は優しい人なんだろうな…







月夜…!!!




いまから行くよ…!!!







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