twin in heart world
□Incomplete stranger
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♥「ひっく……うぅ…」
♡「つっきー…」
お茶会始まって…
月夜が泣いた
重要なことだからもう一度言う。
月夜が泣いた
ナイフを脇腹に刺されようが、斧で切りかかられようが(むしろ応戦しようとした)片割れに別世界で再開しようが泣かなかった月夜が
紅茶を飲んで泣いた
元から紅茶大好きな子ではあったけど、確かに出してもらった紅茶は素人の私でも美味しいとは分かるけど
まさか、泣くとは思わなかった…
周りの皆さんも目が点になっていらっしゃらる…
♥「こんな香りのはっきりしたダージリン初めて飲んだ…」
ブ「お嬢さん…君は…君は…ちゃんと紅茶の味がわかるのか…!!」
♥「こんなに美味しい紅茶初めて飲んだ!!!」
ブラッド(中庭までの道のりでさんと敬語はいらないと言われた)もかなりの紅茶好きとみた。
ア「月夜ってああゆうキャラ…なの…?」
アリス、若干顔引きつってる。
♡「元から紅茶好きだったんだけど、引き取られた家で紅茶禁止令出されてからさらに拗らしたというか何と言うか…」
紅茶好き達の紅茶トークが始まってその他のメンバーがおいてけぼりに…
何言ってるのかさっぱりわからん
二人の話が落ち着かないと話ができない
さっき話を進めようと割って入ろうとしたエリオットが杖ではじき飛ばされた…
仕方なくお茶菓子を皆突っつき始める
このキャロットケーキ美味しいなー…
何故か机の半分くらいがオレンジ色のケーキ やらなんやらで私の届く 範囲にはオレンジ色以外の菓子はない。美味しいからいいけど…
各々適当にお茶菓子をつついていたらやっと落ち着いたらしいお二方を加えてやっと話が進められる
………
♥「とにかく、ここはハートの国という私達のいた世界と違う世界。
そうして私達は余所者というこの世界の人達に好かれやすい不思議な者って事でいいのか…?
あと、アリスも余所者
だけどアリスと私達は違う状況でこちらに来た…
朝日はアリスと同じく時計塔にペーターと言う白ウサギが抱えて着地、私はその時にはぐれてしまった(?)ようで空から降ってきてエリオットがキャッチ。だが、怪我で死にかけていて6時間帯寝どうして…
現在にいたると」
ブ「あぁ。
お嬢さんは理解が早くて助かる。」
つまり、私は命の恩人に木刀を投げつけた、と。
ゴメンエリオット。後でちゃんと埋め合わせするよ。
まぁ、普通だったら「異世界に来ちゃってるんです☆」なんて言われたら「こいつ頭大丈夫かよ」ってなるけど殺されかけていた状況から警察やらなんやらに問い詰められるなこともなく、しかも病院にも行ってなく死にかけレベルの怪我が綺麗さっぱり無くなってて、どう考えてもありえない。
極めつけにはさっき話の途中で真昼間だった空がいきなり夜になった…
ここは私達のいた世界とは違う場所である。
♡「私はさっき時計塔でも聞いたけど…やっぱり何度聞いても不思議だよね…」
ア「普通じゃありえないとしか言えないからね…」
余所者第一号のアリスがいるから余計に信じざる得ない。
♥「とりあえず今の問題といえば、
何故私達は鍵というものを持っていないか。
後、何処で暮らすか。ってとこか。」
時計塔は後二人とかきつそうだしな…
ブ「お嬢さん。それだと問題は1つだろう」
♥「は?
何でだよ」
ブ「鍵は問題は置いとくとして、
滞在はこの屋敷にすればい」
♥&♡「「え、」」
エ「おお!!
それがいい!!
そうしろよ朝日!!」
ディ「そうだよ月夜お姉さんボスがいいって言ってるんだからさ!!」
ダ「そうだよお姉さん達〜ボスタダでいいって言ってるんだしさ〜」
おうっ
ブラッドの一声からゴリ押しなお三方。
でもここマフィアの本拠地のなんだよな…
♥「朝日をマフィアと一緒に住まわせるなん「数時間帯に1回お茶会をするが?」「いやいや、ボスほとんど大きい案件なきゃ毎時間帯紅茶飲んでるじゃん」ここに滞在させてください」
はっ!!!
私今何を口走って!!!
ふと朝日をみると
♡「大丈夫だよ。アリスもこうやって気軽に遊びに来てるくらいだし、そこまで危なくないと思うよ。
それにみんないいひとだし!!」
あぁ、天使様がいらっしゃった。
♡(紅茶絡みといえ、あんなに楽しそうな月夜久しぶりに見たしね)