未来への扉
□第3話・真実と現実2
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『火か……
なら教えてやろう。
これが業火球の術だ。
そう言って彼は口から火を吹き出した。
私はそれを見て悟ったの。彼はうちは一族なんじゃないかって』
フガ『なんと!!!』
『そうよね。ビックリするわよね。私もビックリした。
だから彼に言ったの。貴方はうちは一族でしょって……
そしたら、いきなりクナイを突きつけられた。
お前、何者だってね。
だから私は正直に答えたわ。私は千手だけど敵じゃないって。
彼、困惑したように私を見てたわ。
だからね、彼に写輪眼を見せて、今までのことを話したの。
私は千手。でも、この眼を開眼した為に村から追い出されちゃったって……
彼はクナイをしまって言ったわ。
災難だったな……
良ければうちはに来ないか?って誘ってくれた……
ただ純粋に嬉しかった……
でもね、柱間や扉間、板間を思うと頷けなかったの。
それでも彼は言ってくれた。俺は諦めないって。
それから彼は時間が許す限り、私の所に通うようになった。
そんな彼を好きになるのは必然だった思う……』
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