未来への扉
□第3話・真実と現実2
5ページ/33ページ
取り合えず落ち着け私……でなければ話が進まない……
大人になるんだ私……
『一先ず……その話はもういいかな?』
声が怒りに少し震えた。にっこりと笑みを浮かべてみたものの、笑えているかはわからない。
湊『……はい』
よかった……どうやら話は先に進めていいらしい。
自分で話しといて、自分で墓穴を掘るなんて……恥ずかしい。
しかも、その事に言われてから気づいたのだから尚更だ。
内心、冷や汗を掻きつつ、nameは再び口を開いた。
『彼には弟がいて、その弟にも紹介された。恋人として……
彼は相も変わらず、うちはに来いと言い続けていたけど……
私はそんな関係が、いつまでも続くとは思えなかった。
それにね、素性の知れない女が突然やってきて、写輪眼持ってるとか、変な話でしょ?
奇異な目で見られるのがわかってた。
だから……
素直になれなかったのかな?』
・