ゴットイーターの部屋
□少女の失踪
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ピピピピッ
カチャンッ
目覚ましのアラームが鳴るがすぐに止められる。
リサ「はいはい。起きてますよ。」
この部屋の主、リサは既に準備を整え目覚ましよりも早く起床していた。
カチャッと時間を確認。
リサ(時間もありますし、簡単に朝ごはんでも作りましょうか。)
備え付けの小さな冷蔵庫を開けると、中にはレトルトの卵やパン。後は少ないながらも野菜があった。
それと、お決まりとも言える缶ビール。
リサ「…………」
それを見てしまうと、この部屋は自分のものではないのだと思い出す。
リサ「……キッチン、お借りしますね。」
中身を取りだし、フライパンにレトルトの卵を流す。因みに目玉焼きが出来ない、白身と黄身が混ざった液体化したレトルトである。
熱を受けてジューと膨らんできたそれに砂糖とミルクを入れ、かき混ぜるとスクランブルエッグの出来上がり。
パンを取り出してそこにレタスとトマトを乗せると出来たばかりのスクランブルエッグを乗せてもう一枚パンを被せ、それを斜めに切れば簡単だが、サンドイッチの出来上がりである。
飲み物はインスタントのコーヒーがあるのでそれをマグカップに入れてお湯を注ぐ。
本物の豆の香りには及ばなくてもリサはこの匂いが好きだ。