その他

□鬼灯の冷徹
2ページ/11ページ

シロ「ねぇねぇ!鬼灯様、観に行ってみようよ!白澤様のケンカ相手!」


ぴょんぴょんと鬼灯の膝に飛び付くシロ。それに鬼灯よりも檎が食い付く。


檎「おお。ワシも興味あるし一緒に行くぞ。鬼灯さん以外に白澤様とやりおうとる女なんてこの先、いるかもわからん。」


鬼灯「行きたいならお二人でどうぞ。私はそろそろ閻魔大王の所に戻って仕事をさせなくては。」


金棒を担いで立ち上がるが、そこで諦める程、この鬼退治ご一行を務めたシロは平和ボケはしてない。


シロ「ね〜ぇ?ダメ?」


可愛らしく小首を傾げてくるシロに動物好きな鬼灯が勝てるわけもなく


鬼灯「…………………………わかりました。少しですよ?」


渋々と承諾すると『やったぁ!』とはしゃぐシロ。


檎「鬼灯さんはモフモフの生き物に弱いのぉ。今度ワシも本来の姿でおねだりしてみるかの?」


鬼灯「なまじ中身知ってると毛皮にしてしまいたくなりますね。
……狐の毛皮。フム、悪くないやも。」


顎に手をやり、目をカッと開く鬼灯はちょっとマジだ。


檎「動物虐待で等活地獄に落ちまっせ。」


鬼灯「それを取り締まってる私ですが?そしてそこの職員はシロさん達ですが?」


檎「あかん。この人にとって天国やな。」


『モフモフは正義』を公言してる訳ではないが、案外あのゴシップ記者だって撫でてしまう位、モフモフ動物が好きな鬼灯は等活地獄の職員に囲まれれば天国だろ。


そんな事を話しながらも例の修羅場?現場まで足を進める三人の耳にも怒鳴る女の声と白澤の冷たい声が聴こえてきた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ