討鬼伝

□ただならぬ関係?
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相馬「よお!一杯どうだ?………って、先客が居たか。」


まだ眠るには早い時間。今夜は百鬼隊の参番隊隊長、相馬さんが酒瓶を片手にかなたさんの家に来たッスね!


でもどうやら先客が居たようです。


富嶽「よお相馬。お前も晩酌に来たのか?」


中に居たのは富嶽さんのようッスね!あ、因みに私はかなたさん家の隣からこの会話を聞いてるッス!


隊長さんの家の窓はいつだって開いてるから家の隣に立てば中も少し見えて、会話だって筒抜けッスよ‼


かなた「相馬!丁度良かった。これから富嶽と呑み明かそうって話してたの。今適当に酒の肴を作るから上がって上がって?」


意外に酒に強いみたいッスね隊長さん。でもでも良いんッスか?確かにウタカタ一の実力者たるかなたさんでも男と一晩、一緒に過ごすなんて無防備過ぎません?


相馬「なんだ。俺を除け者にして二人で呑み明かすつもりだったのか?フッ、そんな奴らには俺が直々に潰してやろう。まずは富嶽、貴様から潰してやる。」


ドンッと酒瓶を置いて挑発的に富嶽さんの前に座る相馬さん。


富嶽「おっ!良い酒じゃねぇか!おっしゃ!かかってこいや‼」


同じように挑発的な笑みで答えれば二人はお互いに酒を注ぐ。


美麻「こりゃ今日はお三方での飲み会ですかね。」


これ以上の収穫は無いかもしれないッスね。


そうそうに諦めて帽子をグイッと上げると相馬さんと目が合った。


美麻「Σ!ιιι」


驚いて固まってしまった私に相馬さんはニヤリと口の端を上げる。


相馬「覗きとは悪趣味だな?」


富嶽「あ?」


富嶽さんも気付いて窓から顔を出せば少し目付きが悪くなった。


富嶽「何してやがるんだテメェ。こっちは楽しく呑んでるってのに邪魔しに来たのか?」


よっぽど気に入らなかったのか初めから喧嘩腰で話し掛けてきた富嶽さんに冷や汗が流れるも頭を掻いて笑みを見せた。
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