討鬼伝
□ただならぬ関係?
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美麻「すいやせん皆さん、でも偶々お声が聴こえて少し様子を伺ってただけですよ。邪魔なんてこれっぽっちも考えちゃいやせん。」
相馬「職業柄、覗きは当たり前か?そのうち捕まるぞ。」
相馬さんはニヤニヤした顔だが目が怖い。一切笑ってなんかいない。
かなた「? 二人ともどうかしたの?
……って、美麻ちゃん?あ、もしかして煩かった?」
ひょっこりと顔を出したのはかなたさん。私に気付けば『ごめんね〜』と謝ってきた。
美麻「い、いえいえ‼煩いなんてことは無いッスよ!偶々、偶々ここにいただけっスから‼」
慌ててそう言えばキョトンとしてすぐに『良かった』と微笑む。
隊長さんの笑顔は癒されるッス!
かなた「そうだ!美麻ちゃんはお酒はいける?」
美麻「へ?私ですか?そりゃ少しくらいなら……」
あれ?これはもしや……
相馬「おいかなた!まさかコイツも誘うのか?」
ですよね‼私もそう思いましたよ相馬さん!私としては堂々と密着出来るんで万々歳ですけど!
かなた「ん?ダメ?」
可愛らしく首を傾げると相馬さんと富嶽さんは『うっ……ι』と困ったような顔になる。
お二人はどうやら私が一緒に呑むのは嫌なようだ。まぁ散々『取材』と言っては追いかけ回したッスからね〜
ウタカタは里人とモノノフの距離が近いぶん、私らも積極的に話を聴きに行けるんスよね。まぁ、まともに答えてくれるのはかなたさんくらいで他の方々は面倒だのはぐらかすなどで答えてくれないんスよ。
それでも男性陣よりは女性陣は答えてくれるんスよ?
でも初穂さんは少し大袈裟だし、那木さんは生き生きと答えてくれても長いぶん取材に向かないし、桜花さんは必要最低限の事しか答えてくれないし橘花さんはそもそも、立場上の事もあるから私達も取材は少し戸惑っちゃうし。
最近ではホロウさんや暦さんも里に馴染んできたみたいだから話を聴きたいけど立場上は隊長のかなたさんに話を聞いた方が確実ッス!