忍たまの部屋

□彼女の相談事
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乱太郎は悩んでいた。


乱「……やっぱり、恩師に相談すべきだよねぇ。でもこんな相談は迷惑かな?ι」


取り敢えず悩んでも仕方がないので言うだけ言ってみようと久方ぶりに忍術学園に向かった。


忍術学園の門の前では事務員の小松田 秀作と忍犬 ヘムヘムが箒を持って掃除をしていた。そこへ門の外からノックする音がした。


トントン


小松「ん?お客さんだ。は〜い。」


ギギッと小さい扉を開けると昨年卒業した猪名寺 乱太郎がいた。


小松「乱太郎君!久しぶりだね!」


乱「お久しぶりです小松田さん、ヘムヘム。土井先生と山田先生はいらっしゃいます?」


小松「山田先生は今は授業だけど土井先生は多分、お部屋にいらっしゃるよ。はい、入門表にサインをお願いしま〜す!」


ヘム「ヘム〜!」


お馴染みのそれにサラサラと名前を書いて差し出す。


乱「はい小松田さん!フフッ、なんだか変な感じ。去年まではここに通っていたから『入門表にサイン!』なんて言われなかったのに、こうして小松田さんに言われると私はもう学園の生徒じゃあないんだなって実感します。」


クスクス笑う乱太郎に小松田は頬を染める。


小松「五年生位から思っていたけど乱太郎君、ますます女の子らしくなったよね。これじゃあ貰い手が引く手あまたじゃない?」


なんとなしにそう言えば乱太郎は顔を引き攣らせてしまった。


小松「あ、あれ?僕、何か気に障る事を言ったかな?ι」


乱「い、いえ。では私は土井先生の元に行きますね。ヘムヘムもまたね!」


そそくさと立ち去る乱太郎に首を傾げる一人と一匹。


小松「乱太郎君、どうしたのかな?」


ヘム「ヘムヘム〜?」
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