忍たまの部屋

□一年の私と六年の私
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ある新月の夜、一年は組の生徒達は裏山で夜間訓練を行っていた。


山「全員、揃っているな。それでは今夜は裏山で一晩を明かす!各自、自分の寝床を確保しなさい!」


土「今夜は新月だから極端に視野が悪い。一晩を外で明かすには忍にとって好条件であるが、お前達はまだ慣れていないから下手に動き回りすぎて怪我をするかもしれん。充分に気を付けるように。」


は組「はーい!」


全員が返事を返しわらわらと動き出す。それを山田   伝蔵と土井   半助は木の上に登り、全体を確認。


暫くして全員の動きが止まり、ちらほらと寝息も聴こえてきた。


山「大丈夫そうですな。」


土「ですね。」


安心しかけたとき…


ドボン!


山・土「……………え?」


き『……ぁぁ…乱…!?』


し『乱太郎………ぶ……!?』


慌てたようなきり丸としんべえの声に、土井と山田は顔を見合わせる。


山「またあの三人か。」


土「あっちは確か池がありましたね。ちょっと見てきます。」


そう言うと急いで木の上から降りて乱太郎、きり丸、しんべえの元へ急ぐ。


水音ときり丸としんべえの声に、きっと乱太郎が池に落ちたのだと考え。


すぐに三人の元へ来た土井はポカンと口を開けて呆ける。


土「き、きききり丸、しんべえ。こここここ……」


き「土井先生!?」


し「わぁぁん!土井先生ー乱太郎がーー!!」


乱「ハァ…ハァ…ハァ…土井、先生、混乱はわかりますから落ち着いてください、ハァ…ハァ…」


土井の目に映っていたもの、それは池の前に困惑したきり丸しんべえと、濡れ鼠姿の“六年生の忍服を着た大きな乱太郎”の姿だった。


end

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