忍たまの部屋
□一年の私と六年の私オマケ
1ページ/5ページ
乱太郎が無事に帰ってきてから数日、これまでと変わったことがあった。
き「なんか乱太郎、綺麗になったんじゃないか?」
教室で隣に座る乱太郎を見詰めきり丸がそう言うと、他のメンバーも思っていたのかわらわらと集まる。
庄「僕も思ってた。乱太郎、なんか髪もサラサラじゃない?」
伊「肌も前よりツルツルだし。」
乱「えっ?そう、かな?」
指摘を受けて乱太郎は頬に手を当てる。
暫し考えポンッと手を打った。
乱「あっ!タカ丸君と滝夜叉丸先輩の影響だよ!」
し「タカ丸君?タカ丸って四年は組の斉藤 タカ丸さん?」
乱「うん。向こうの世界だとタカ丸さん、一年生で伊作先輩達と同級生だったんだよ。
向こうの世界の皆が私を保護して学園長に報告してくれて、授業を受けるとき私は一年生の教室でって話になってね。そこでタカ丸君とも一緒になってね?あっちでは同い年だからって敬語はやめてくれって言われちゃってたんだ。
それでタカ丸君も勿論、髪結いさんの手腕はあって、私の髪をよく梳いてくれたんだ。
それと先輩方が沢山構ってくださって色々と贈り物をくださってね?その中で滝夜叉丸先輩がご自身も使われてるパックをくださったの。」
団「贈り物って、何で?」
乱太郎の話で何故か向こうの世界だと皆が彼女に贈り物をしていたようだ。
しかし何故?
乱「伊作先輩、じゃないや。伊作君曰く少しでも私の気を引きたいからじゃないのかって言ってたよ。どうゆう意味かはわからないんだけど…」
首を傾げる乱太郎に教室内は静かだった。
き「………乱太郎、それって特に誰からかわかるか?」
乱「えっ?ん〜…特に誰からって訳じゃ無かったよ?各学年、代わる代わるに持ってきてくださったから。」
庄「そう。じゃ、皆が敵って訳だね。」
乱「へ?庄ちゃん?ι」
伊「大丈夫だよ乱太郎。今後も僕らが君を守るからね。」
乱「は?あ、うん、ありがとう?ι」
真っ黒に笑う仲間達に首を傾げる乱太郎だったが、そういえば向こうの世界でもこんなやり取りをしたなと考える。
それから暫くは乱太郎に近付く上級生達を追い払う一年は組が見受けられたとか。