らんま1/2夢の部屋
□あさぎとあかねの日常
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乱「学校?」
玄「うむ。暫くはここに世話になるからな。」
乱馬は朝から玄馬にそう言われキョトンとした。
そこにすっかり準備の終えたなぎさが声をかける。
な「あたしや双子と同じ学校よ。あとで会おーね。」
あか「待ってよおねーちゃん、あたしたちも一緒に…」
あさ「あかね待ちなさい。乱馬君は学校の場所わからないんだから、私達は彼と行くよ。」
あかねがさっさと行こうとするのであさぎが止める。なぎさも『そーよ』と頷いていた。
な「2人は乱馬君の許嫁なんだからちゃんと学校に連れていってやんなさいよ。」
あさ「はいはい。」
乱馬・あか「……………」
あさぎは仕方ないと言うように首を振り、乱馬とあかねは無言で睨みあっていた。
学校に向かう道中、あさぎとあかねは普通の道を。乱馬は何故か川沿いの落下防止のフェンスの上を歩いていた。
あさ「乱馬君、バランス良いのね。普通そんなところ歩けないわよ。」
乱「そうか?あさぎならわりと平気な気がするけどな。やってみる?手を貸してやるぜ?」
『ほら』と言うように手を差し出す乱馬にあさぎはどうしようかなと考えるが反対側からあかねに手を引っ張られた。
あか「ちょっと!あさぎに馴れ馴れしくしないでよ!あたしたちは他人なんだから!」
邪魔され乱馬は眉間に皺を寄せる。
乱「ケッ、あったりめーだ。俺はお前みたいな凶暴な女、大っ嫌…」
すたたっ
バキッ!
あさ・あか「Σわっ!ι」
乱馬の暴言にあかねが鞄で殴る前に玄馬が音もなく乱馬の背後に走りよると息子の頭を殴った。
乱「何だよ親父!」
玄「女性を選べる立場かお前は!」
あさ「選べない立場にした早乙女のおじさまに言われたくないわよね。」
コソリとあかねに耳打ちすると2人してクスクス笑う。
玄「よいか乱馬!一言だけ言っておく!」
しかし乱馬は油断していた玄馬の足元をパシッと払い水に落とした。
ドボーン
乱「どーした親父。なんか一言言ってみな?」
生意気な事を言う息子に怒りマークをくっ付け玄馬がバシャーンと川から出て来たので3人で逃げる。
だが素早い玄馬は逃げられる前に息子にパンダパンチを繰り出すがクルルと身軽に避けられた。
乱「ケッ、ざまーみろ。」
あさ「あ」
バシャッ
しかし乱馬は朝から水打ちしていたお婆ちゃんに水を掛けられ女に変身。
やはり一回り小さいのでズボンもずり落ちるようだ。
乱「うちに帰って風呂に入ってくる。」
あか「遅刻しちゃうわよ。」
乱「女のまんまで学校に行けるか!」
あさ「お湯があれば良いんでしょ。あそこに行きましょうか。」
乱馬の手を引いてある建物に向かう。そこはどうやら『ほねつぎ』という整骨院のようだ。